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白銀のケンタウロス  作者: ののみやゆい・高里(たかざと)まゆ・寺田まゆみ 他PNあります
地底湖の闘いと白骨野原の出来事・・
13/44

愛する人を料理する?・・2

・・・・・

「あ・・」と言って

アカアカ・・魚に変身したエイルを見て


アーシュの一言


どきどき・・

「今 アーシュ全然気がつく気配ないし

ダメかな


でも・でも・もしかして


もしかして!

このまま刺身のカルパッチヨになるのはイヤーー!」


うぅぅ・・涙



「大丈夫かな・今度こそ気がつくかな?」

どきどき



「・・・やっぱりスープの煮込みも

捨てがたいよな」

と・・しみじみと一言のアーシュ



「あ・・やっぱり」(涙;)とエイル


「さてと!じゃあ料理始めるから

調理場を案内してくれ・・」とケンタウロス達に声をかけるアーシュ


うん!うん!とうなずくケンタウロスご一同様


「!・そうだ・荷物とってこないと・・」とアーシュ


そして・岩影に置いてあった小さめの荷物の入った皮袋に近ずく


すると・・皮袋の中のオルゴールが発 光して!


眩しい光を皮袋を透して

輝く!


そして・・赤い巨大な金魚・・アカアカもまた

その光に反応して輝く!


アカアカの中の光はゆっくりと人の姿を形どる・・


「え・・エイル・・?」


「エイルさん?ワン!☆」



透ける姿のエイル・・


金色の髪がふわふわとうねる

優しい笑顔・・左右色違いの綺麗な大きな瞳

そして 発した・その最初の言葉は・・。



「アーシュのバカ!」

涙ぐみ・うるうるとしつつ・・。


恋人?アーシュへの罵声であった


「アーシュのバカ!バカ!

ケンタウロス達との戦闘を楽しんで!趣味の料理の事で頭がいっぱいで


僕の事なんか!忘れてたでしょ!」と

号泣しながら・怒るエイル

「・・・すまない」


驚き やっとの事で絞りだすように

口を訊いてエイルに謝罪するアーシュ


えっと・・知らなかったとは言うものの


お魚に変身したエイルさんに

散々・刺身だのカルパッチヨにする・・って嬉しそうに目の前で

言ってたもの・・ワンワン


そりゃエイルさん

気がついてくれないし

泣くよねワンワン


キョトンとするレグルスさんはじめ

ケンタウロスの皆様方


「お前・・頭でも・うったのか?

何 魚に謝ってる?」


「あ!」


「あ・はい ワン子にもエイルさんの姿が見れますワン!」

「エイルさん・・可愛い少女の姿が見れますか?ワン」


首を振るケンタウロスさん達


なんか・まずいかもワン

「その幻の超・超・貴重な絶品のお魚

アカアカは渡さないという気か!お前!」


と声に少し怒りを含ませる

白銀色の髪のケンタウロス

レグルス


「だから・・そこのグルルなら

幾らでも料理してやるよ」

とため息まじりのアーシュさん


「許されると思うのか!

絶品!アカアカは何が何でも!

いただく!」


「アーシュさん・・ワン」


気弱げにオロオロしつつ ワン子はアーシュを見る


「交渉は決裂・・仕方ないな。」 とポッリ アーシュさん

魔法の呪文を静かに紡ぐ

アーシュ


先じて 風の攻撃魔法を放つケンタウロスのレグルス!

「ここは湖 フイールドは我らの味方!」レグルス



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