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白銀のケンタウロス  作者: ののみやゆい・高里(たかざと)まゆ・寺田まゆみ 他PNあります
地底湖の闘いと白骨野原の出来事・・
10/44

地底湖での出来事 天女の羽衣(地底湖での戦い2)

怒った少年ケンタウロスが アーシュさんに勢いよく 槍を投げつける 


ビユン!! 無言で 飛んできた槍を

利き腕の左手で捕らえる


「いいものGET」そう言うと 槍を投げたケンタウロスの少年の背に瞬時に飛び移り


羽に触れて その背の羽が魔法の力で身体の一部でない事を 

確認すると「魔法の羽か・・」


魔法の玉の力により 

作り出された飛び魚の羽を思いおこすような

ケンタウロスの少年の背中の羽に槍を突き刺す・・


「うあああああ」

魔法が解けて 少年ケンタウロスは 洞窟の湖にまっ逆さに落ちる

バシャーん! 勢いおく音を立てて 青い湖の中へ・・。


近くにいた別のケンタウロスの少年の背に飛び乗り 同じく背中の羽を槍でつく


湖の中の・・・


赤い巨大金魚・アカアカ(変身中)・ことエイル・・。


湖の上から呼ぶ声がする

「エイル・・」「え!」


ぱしゃぱしゃぱしゃ!!!!エイルは 湖の上の光へ向かい 泳いでいった・・。



・・・・・


ひょいと ジャンプ 時にはケンタウロスの背を足場に回転ジャンプ

または手をつき新体操のごとくジャンプ!


そうかと思えば

横壁をけり 次々とケンタウロスの魔法の翼

めがけてアーシュが槍を突き刺すと・・


水魚の羽の魔法が解けたケンタウロス達は・・ひゅうるる・・と音をたてながら

ケンタウロスの少年は悲鳴をあげて

「ひやあああああ!!!!」


青い洞窟の湖の中へと・・ 

そしてバシャーん・・と 水の音



くるん と回転 

再び わん子の縛られてる綱につかまるアーシュ・・



「おまえ!!!!」他の少年ケンタウロスが声を荒げ


今度は 別のケンタウロスが飛び掛る・・が羽をつかまれ 

アーシュが呪文を唱えると

メキと音をたて 砕け 魔法が解ける


いきおいよく またしてもバシャーんと水の音

足元の青い湖へ・・



少年ケンタウロス達を 目で 睨みつけて威嚇するアーシュ


ふふ~ん 面白げに見ている 白銀の髪のレグルス・・。




アーシュは 片足と片方の腕に 軽く縄をからませ 

自分の身体を固定する


いつの間にか 口にくわえてた 小さな玉は吐き出し 手の平に・・

玉は・・ケンタウロスに 変身の力を与えてた 魔法の玉・・。 


しばし・・考えるアーシュ



「そこのアーシュさん!!ワン」


「そこのアーシュさん!!ワン」 

「もしもし! 僕の頭の上に片足が乗って


・・つまり 僕の頭がアーシュさんの足場になってます

ワンワン!!!!」


「ちょっと抗議していいですか! 

聞いてますか!アーシュさん!ワンワン!!」


わん子の抗議は まるで聞いてないアーシュ・・



・・・どうしたものか

足場のない湖の上で戦うには・・自らの翼を出現させて戦うのが

一番手っ取りばやいのだが・・


ここが過去の時間なら

確か、半身半馬のケンタウロスは 


俺の国とは以前 敵だった

・・白の国に味方をしていたはず

今でこそ同盟を結んでるが・・さて


翼を出せば 敵の・・

黒の国の王族だと ばれてしまうし・・・

何より・・



ちらり・・と足場?にした 抗議しまくってる わん子を見る・・。


これ(わん子の事)にバレるのも面倒だ


一応、これ(わん子)には内密にしてる訳で


ふむ


そして、ケンタウロスから取り上げた

変身の魔法の玉を見て ハッ!として苦笑するアーシュ


片方の足は縄に軽く絡め

もう片方の足は その縄で縛られてるワン子の頭の上・・。

(もちろんワン子は まだ抗議してますワン)



片手でケンタウロスから奪った短い槍を持ち


もう片方の手は腕を紐に軽く絡め


魔法の玉を持っている状態である・・。


呪文を唱え

腰をかがめ 槍を自分の腰の腰紐に挿して 


今度はゆっくりと紐に絡めた手を離し 

軽くワン子の頭の乗せた足が浮く


ワン子の身体も紐で縛られてるので

つられて揺れる

「へ!ワン!!」


くるんと回転して 

一見 逆さにつられた状態である・・


片足の紐で絡めた部分のみで

身体を支えてる・・


「ええっと・・昔 小さい頃に連れていってもらって見た

サーカスみたいな事してるワン!」


「おいワン子! お前泳げるよな!」


「はいですワンワン」


「まあ、どうなるかわからないが・・

もしもの時はがんばれワン子」少し肩をすくめる



「ところでエルトニアは

エイルはどこだ? 

あいつらに捕まってるのか?」とエイルさんを心配するアーシュさん

「いえ!一緒じゃないですか?ワンワン!心配ですワン」



ところで・・


そんな状態で話していては もちろん攻撃のチャンスである


「えええと 分かりませんワン!・・あ!」


攻撃を仕掛けて来た少年ケンタウロス達に


逆さ状態で・・


一人の顔を短い槍の柄の部分ではたき! 

そのまま・・勢いよく槍を回して 

今度は魔法の羽を剣の部分で右に槍でつく! 


更には すぐ横にいたケンタウロスを

反対の左に引いた形で 柄の部分でお腹にドン!

「うっ!」顔をゆがめる少年ケンタウロス


槍を立てるように回して 


「悪いな・・」と笑い

羽をつかんで魔法を唱える


羽の魔法が解けて


そのまま湖へ ひゅるるるる・・と音を立てながら ドボン!


「ばかやろおお!」湖に落とされた少年ケンタウロス達の罵声!


「あれ?アーシュさん

そういえば・・ずっと酷い怪我をさせないように

手加減してませんか?ワン」


そして・・ア ーシュの手には2個目の魔法の変身玉



一つめは既に先程の呪文に反応して輝いてる

2個めにも 同じ呪文を唱える



すると白く輝く空に浮く衣

長方形の長い布に変化した・・


「ま・・女の子向きだが・・仕方ないか」と苦笑して肩をすくめる



「天女のはごろも・・ですか?ワン」


「ワン子 紐に縛られたままじゃ大変だろう・・それに捕まってろ」


「わ!」紐をさっと切り 

素早くわん子の手を取って 衣を握らせる


ついでに反対の端を腰の辺りで縛って固定してくれました。

結構優しいです・・アーシュさん・・ワン



ゆらゆら・・浮いてます・・。

風船に捕まって・・浮いてる感じ・・



アーシュさんは羽の代わりというか

足場のない場所での戦闘に活用してます


両腕に絡めてます 飛んでます!


びゅんびゅん飛んでます!


あ!横壁を蹴って 攻撃! 

あ!また少年ケンタウロスが湖に・・ドボン!




その頃・・


湖の水面で巨大な赤い金魚アカアカ?が

アーシュさんを見ていたワン



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