4.仮処分申立
今さらなんだけど、小説のタイトルは適当すぎたなぁ。。
5月1日午前10時。予告どおり出社しようと会社の扉を開けると、部長2人が立っていて、その場で押し問答に。向こうの出方はある程度予測していたので、ここで会社側が解雇を撤回する意思がないことを口頭で確認し、このやり取りはテープで録音しておいた。
それから約1ヵ月、弁護士さんと打ち合わせをして、今回は通常の裁判ではなく、仮処分申立という形をとる(こういう案件の場合は本裁判だと時間がかかるので、先に仮処分を求める場合が多い)ことになり、そのための準備に費やした。まずは証拠書類の作成と整理だ。
会社に質問書を提出する前あたりから、万一のことは考えていたので、毎日提出する日報やPCのシステムログ、会社の就業規則などはコピーを取ってあった。他にも、給与明細や辞令、源泉徴収票や前職の収入の証明などなど、これらの資料を整理したり。さらに、会社の上役との面談は全て録音しておいたので、これらのテープ起こしの作業もあった。陳述書を作るために今回の顛末を詳しく書くようにとも言われていたので、せっせと陳述書を書いたり、会社の謄本を取りに法務局に行ったりもした。
また、平行して雇用保険の確認手続きのために会社所轄のハローワークに何度か行き(これが駅から遠くて不便だった)、さらに雇用保険加入確認後は、居住地最寄のハローワークで基本手当仮給付(会社と解雇について係争中の場合に仮給付してくれる)の手続き。仕事がなくなって暇になるかと思いきや、何かとバタバタしていた一ヶ月だった。
5月29日、東京地裁に地位保全等仮処分命令申立書を提出。解雇無効による労働契約上の地位及び賃金請求権を保全し、本案判決確定までの従前給与を仮払いせよという内容だ。これを受けていよいよ、東京地裁で審尋が始まる。




