寝る前にテロ食らった! 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) おやすみをささやく。 受話器の向こうが沈黙した。 おやすみ、と返って来ないな、と受話器に耳を当てると、乱れた息づかいと意味をなさぬ小さな声がこぼれ落ちてくる。 何やら慌てふためいている様な気配がひしひしする。 「どうかし」 「アンタの声卑怯!」 はあ? 耳が死にかけたんですが、急に黙った後大声出すのは卑怯じゃないのかよ。 「お、おやす、み、って! ど、うして、そんな、声で!」 「ハイハイ、俺が悪かったから音量落とせ」