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狂って弄った話

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

これくらいが良いと思うんですよ。

私と彼女との関係は物凄く歪で、複雑で、誰にどう説明しても、納得されないような関係だった。だから今回はそんな説明を省いて簡潔に行こうと思う。

私は何時ものように彼女を膝枕して、軽く髪を撫でる。彼女は大人しくされるがまま。

彼女の性格は平たく言えば『メンヘラ』という奴だ。際限なく愛情を欲しがる体の大きな赤子。他人に求めるのは限りない親からの愛情に似たもの。だから此方の扱いは極めて気紛れだった。

構いたい時に際限なく構い。疲れた時には適当にあしらう。泣いても喚いても放っておく。そうしてまた構いたくなったら構う。そんな関係。ちなみに今は構いたいから構っている。

「君は少し……危ないねぇ」

「え、今更ですか?」

彼女はぐるんと体を捻ると目を合わせてきた。無垢な瞳とかち合う。

ちなみにメンヘラである自覚はある様で、表面に出すことは殆どない。心ではどろりと、ごちゃりと、考えてはいるけれど。

「風俗店には行かないようにね。君みたいな子が一番危ない」

会って数ヶ月、通帳を持って来て人の懐に捩じ込もうとした事を忘れない。偶に話をするくらいで良いと言ったのに、もっと貢ぎたいと言って、苦しみに塗れた顔で自らの全財産を差し出した。勿論止めた。全力で。自らの腕力全て使って鞄に捩じ込み戻した。あー懐かしいなー。

彼女は死んだ目で此方を見ると、視線を逸らして暗い目をした。

「分かってますよ。だから絶対に行きません。繁華街の空気も合いませんしね。何か目眩がするんですよ……。あと突発的な吐き気。何なんでしょう? 人が沢山いて、構われるのは好きなはずなのに」

「宜しい」

だってそうさせない様にかなり体を弄り回したもの。最終的に此処に戻って来れる様に、神経系を弄り回したもの。

「これからも気が向いたら構って下さい。私が泣こうが喚こうが、適当に聞き流して、お菓子ぶつけて覚まして下さい。メンヘラの対応はそれくらいで良いんです」

可愛い。可愛い。可愛い。弄られた事に気が付かないで、無邪気に慕って、甘えて、疑わないで。


オマケ 出会い

「かくなる上は……」

「だから此処はそんな場所じゃないっているだろうに」

「でも、もっと、貢ぎたい」

この時に、この子の狂気を知った。そうして、欲を満たす為に利用出来るとも思った。あらゆる手を使って、振り回したいと思った。

この、通帳捩じ込むシーンは前から考えてました。

というかそれが書きたくて書きました。


基本的に貢ぎ癖はある方だと思いますし、通帳ぶっ込んで止められる想像までしました。

で、改めて貢ぎ癖がある人が風俗店やら悪徳カルトにハマったら、格好の鴨にされるなぁと。


何を当たり前な事をって話なんですが、お金さえあれば、そう振舞ってくれるのが風俗店ですし、そのお金が給料に直結するので、勿論相手もそう振る舞います。ドラマツルギー。


だからメンヘラが行っては行けない場所だと思います。

お金だけの関係で成り立ってるんだなって、客観的な行動が全く出来ないから。

お金じゃなくて私を好きなんだって思ってしまうから。


そうなって、風俗に流れる事無く別の誰かに食われたのがこの話。何処までも踊らされるだけの存在。


作者の性癖として、愛玩するのも、されるのも見るの好きなんですよ。何度も話すと思います。

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