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プロローグ1
この作品は処女作となっています。至らぬ点ばかりと思いますので何度も改修しながら進めていきたいと思います。なので、この作品をよりよくするためにも良ければ感想等を頂ければと思います。
若輩者ではございますがよろしくお願いいたします。
絵は素晴らしい。対象を美しく切り取った瞬間をいつまでも保存していることができる。
絵は残酷だ。書き手の内面をいつまでも白日の下にさらしてしまう。
だから、絵は尊い。だから、絵は卑しい。
絵を描くには何が必要だろうか。
一、対象をとらえた正確な線を描くこと
一、様々な色合いで華麗な表現すること
一、光と影の明暗をハッキリさせること
他にもあるだろうか
一、構図を考えて壮大に見せること
一、隣り合う色を徐々に変えること
一、立体的に物の大小を分けること
まだ足りない。優秀な絵描きにはそれだけではない。
相手が人でも物でも、生物でも無機物でも内面を見ることが絵師には必要だ。
そうして内面を見ることができて初めて一人前になる。
この物語は一人の絵師が一人前になるまでのお話である。