表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

オリジナルスピンオフ作品「羅生門」

作者: 真奈吉

私は、本が好きです。芥川龍之介さんが好きです。


というわけで、続きを考えてみたのですが、やはり芥川龍之介さんの凄さは図り知れませんね。初の批判コメントが殺到するかも知れません。

 下人の行方は、誰も知らない。


 下人は剥ぎとった着物を見た。


 あの老婆の垢が汚している、所々小さな穴が空いている、汚い着物。


 下人が老婆の着物を剥ぎ取る直前に感じた勇気は、それを見た瞬間消え失せた。同時に、それとは反する感情が身を包み、背筋を震わす。


 下人は来た道を戻り、羅生門へ返った。


 突然、鴉が鳴いた。その刹那、背中に燃えるような熱い感覚が下人を襲う。


 羅生門には、様々な死体が捨てられている。そのなかにあり、一緒に捨てられていた、犯行に使われた包丁。それをあの老婆が瞼から飛び出るほどの目をギラギラさせながら下人の背中に突き刺していた。


 じんじんと波打つ痛み。どくどくと流れ出す血液。老婆は、羅生門の上で下人と話している時のように口を小さく開けず、口を大きく開けて何か言っていたが、屈辱と後悔、驚きと懺悔感が交錯している下人の耳に届くはずもなかった。


 空には鴉が舞っている。老婆はそれを一瞥し、下人の刀を抜き取り、羅生門に返って来ることはもうなかった。



 終わり


如何でしたか。芥川龍之介さんのように、まとまった文章を目指しましたが、なかなか難しいですね。


そもそも、もうまとまってるのに付け加えるからこうなったんじゃないか…。


…目を瞑っておきましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 「犯行に使われた凶器」というぼんやりとしたものが唐突に出てきたので、あれ、『羅生門』にそんなものあったかなと考えちゃいました。 二度出てくる「先ほど」というのは、芥川の作中シーンかなと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ