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第24話 プロット。ギャップ?

 朝、俺は予定通りいつもより早く起きる。


「えっと、今は6時か……」

 今日も学園があるので制服に着替える。この制服普通にかっこいいよな。流石王立の学園。

 ズボンにチェックが入ってるものは個人的にすごく好きだ。


 ブレザー型だが黒に近い色をしているし、ネクタイの色は赤に斜め線と学章が入っている。女子はリボン。


 プロットを探しに訓練場へ向かう。そういえばプロットってなんでこんな朝早くから訓練場にいるんだろうな?

 あの性格で生活習慣はしっかりしてるって……ギャップかよ。


 訓練場には案の定プロットはいた。

「やっぱいた」

「ん? お、シンどうしたんだよこんな朝早くから」


「いや、昨日お前に頼み忘れてたことがあってさ」

「頼み事?」


「実は俺のクラスメート達がプロットに会いたいって。ちなみに俺を含め……」

「いいぞ」

「て12人……」

「おっけー」


 まじで想像通りだよ……!


「今日はメイタール様が帰還って聞いたけど、忙しくないのか?」

「別にいつもと変わらんけどな」

 いや、1番強い人が帰ってくるんだから少しくらいは変われよ……。


「メイタール様ってどんな人?」

「うーん……読めない方、だな」

 プロットが方って言ってる! そんなに偉いのか。


「読めないって?」

「まじで何考えてんのか分かんねぇんだよ。それに見た目も30前後に見えるけど城の資料とか見ると絶対100年200年くらいは生きてるんだよ」


「100年200年!?」

「な? 意味わかんねぇだろ? 妖精とか精霊とも思えないし」

「意味分からんな……」


「あと強さも半端ないぞ」

「プロットでさえも半端ないって言うって……」

「前に四天王の3人対メイタール様で本気で戦ったことあるんだけどな。見事に完敗したよ」

「は? 四天王3人対メイタール様1人!?」


「メイタール様の実力見たことなかったから知りたかったし、いっつも余裕そうにしてるから3人で手を組んで挑戦してみたんだよ」

「理不尽だな」

「それはメイタール様の強さだよ。てかそのクラスメートの子達っていつ来るんだ?」


「あー決めてなかったな。学園終わりに直でここ来ていいか?」

「分かった。大体3時くらいだよな」

「そんくらいそんくらい。じゃあ俺はもう部屋戻るなー」

「おー」


「あ、待って。1つ忘れてた」

「うん?」

「少し訓練してくれたらありがたいんだけど」

「あーいいよそんくらい」

「ありがとなー」

 そのまま俺は部屋に戻る。やっぱりあいつ軽いな。


 ―――――――――


「シン! プロット様OKしてくれたのか!?」

「どうなの!? シン君!」

 教室に着くと同時にすごい勢いで聞いてくる。


「あ、あぁ。OKだったよ」

「よっしゃー!」

「ぅうぉいしゃー!」

「よっしっ!」

「ふぉぉぉぉ!」

「うれぇぇぇい!」

「うわーー!」

「ほわぁぁ!」

「ほんとに……」

「おぉ!」


 初めから順にザック、クレア、アレク、ミラ、カーラ、ライム、ロイド、カイル、マギアス。

 いや、ミラ……。何ふぉぉぉぉ! って。興奮しすぎじゃない?

 カーラもなんでそんなに巻き舌になるんだよ。


 レイも苦笑いで困った様子だ。


 ピーンポーンパーンポーン。

 ピーンポーンパーンポーン。


 どうしようかと悩んでいると不意にチャイムが鳴った。


「ほい、ホームルームターイム。そういえばお前らプロット様と会うのはOKだったのか?」

「OK!」


「よかったなー。いつから会うんだ?」

「あ、シン君、いつから会うの?」

「あぁ、学園帰り直で来いってさ」


「えぇ!? どうしようぅ! 髪とか整えなきゃあ!」

「訓練もOKだって」

「まじかー! ぅうぉっしゃーい!」

「わーーーー!!」


 いや、ザックが興奮するのは分かるけど、ミラも……?


「ミラさんは、魔法のことになるとすごく熱心的になるんですよ」

「だからか……」


「今日も全部座学だから暇な日だぞー」

 教師が暇とか言っちゃだめなんじゃ……。


 そういえばプロット、訓練OKとは言ってたけどメニューとか考えてるのかな?考えてないだろうな……。


「あ、先生。ちょっといいですか?」

「んー? どした?」


「みんなに言いたいことが」

「いいぞー」


「多分プロット訓練メニューとかなんも考えてないだろうから昼までにやりたいこと紙に書いて俺にちょうだい。まとめるから」

 立ち上がり、みんなの方を向いて聞こえるように言う。

「わかったー」


 ―――――――――


「んで、集まった結果は、と」


 プロット様との模擬戦、

 魔力操作の指導、

 戦闘の心得、

 剣術指南、

 纏い使いたい、

 もっと色んな魔法使いたい、

 魔法見せて欲しい、

 プロット様の質問コーナー、

 プロット様の恋愛事情、


 こんなもんか。……最後の2つなんだこりゃ。クレア、カーラ辺りかなこれは。


 ま、これは除外するとして。あ、でも質問コーナーは時間あったらいいか。


 プロットに戦闘の心得とか聞いてもなんだそりゃ? そんなんあるか? とか言いそうだし、これもやめとこう。時間無駄遣いしそうだ。


 魔法見せて欲しいは模擬戦の時に色々使ってもらうように頼んだらいいか。模擬戦は最後でいいかな。


 まず魔力操作鍛えさせるか。学年3位のザックも魔法見たけどあんまり魔力操作鍛えてはないようだったし。


 そしたら剣術とかは希望者だけでいいか。あ、ついでに魔法と纏いも希望者にするか。


 あとどうしようかな……。ま、プロットにお任せでいいや。


「シン、出来ましたか?」

「あぁ、とりあえずの流れみたいなのは一応ね」


「へぇー。こんな選択肢が。プロット様の恋愛事情って……」

 レイが何も感想を言えなくなる。


「クレアやカーラさん辺りですかね……」

「ん? 呼んだ?」

 なぜ2人とも来るんだ。


「ねぇ、このプロット様の恋愛事情って……」

 苦笑いしながらクレア達に話しかける。


「あぁ、それね! カーラと2人で考えたの! いい案でしょ!」

「いや、全くよくない」

「えぇ!? なんで!?」


「なんではこっちのセリフだバカ」

「バカって言ったー!バカって言った方がバカなんだよー!」

 クレアは見た目通り子供だな……。

 クレアに子供を見るような、優しいようで憐れむような目線を向ける。


「うっ! ……なんか意味もなく今心が傷ついたような気がする……気のせいかな?」

 クレアよ。それは気のせいじゃないと思うぞ。


 ―――――――――


 ピーンポーンパーンポーン。

 ピーンポーンパーンポーン。


 全ての授業終了のチャイムが鳴る。部活に所属している人は残るが、このクラスは全員所属してないようなので全員帰る支度をする。


 そして、王城の前に着くと、

「改めて近くで見ると、ほんとに大きいね……。王城」

「確かにな」

 俺達はもう慣れ始めている。



「訓練場はこっちなー」

 俺が前を歩き、みんな俺に着いてくる。


 入口から左側の所にプロットはいた。


「お、来たか。ここの5分の1は使えることになったぞ」

 流石にこの時間には軍の隊員もかなりいるようで、ざっと見ただけでも数百人はいるだろうな。


 それにここの5分の1と言ってもサッカーコートよりも広い。


「あ、あの……は、初めまして! おおお俺、ザックって言います!」

 ザックでも緊張するんだな。戦闘狂でも。

 ザックに続きみんなも緊張しながらも自己紹介をする。


 カイルとマギアスはちゃんと落ち着きながらやってたな。流石纏いを使えるだけはある。別に何も関係ないが。


「あぁ、よろしくな。俺はプロットだ気軽にプロットでいいぞー。俺は逆に様とか苦手だからな」

「いいいいや、そそそんな事はははは!」


「クレア、プロットは苦手なんだって。尊敬する人の苦手なことをするのか?」

 これはみんなにとっては軽いいじめかもな。


「じゃ、じゃあ、プロットさんで……」

「ま、それでいっか。みんなもそれでいいぞ」

「プロット、訓練メニューとか決めてる?」

「あぁ、なんも決めてないな」

「やっぱり……そうだと思って少し決めてきたよ」

「お、気が利くなー」


「こんな感じな」

 さっき決めたことを書いた紙をプロットに見せる。

「あー分かったそれやればいいのな」

「みんな緊張してるから最初緊張解す程度にやれあげてよな」

「りょーかいりょーかい」

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