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おーここが異世界かあ。早速冒険したろ!! ―いや、〇〇すなーっ!!―

『起きてください……。起きてください……』




「ん、あ、ああ……」




 男が目を覚ますと、辺り一面平野が広がっていました。




 名前は長内智樹、35歳。職業は芸人。




 特に印象に残らない薄い顔をしたバツイチです。




 彼はとある結婚式ソングを久しぶりに歌った結果、謎の頭痛に襲われて死にました。




 しかし、世界を司る女神様(めっちゃ美人でスタイル抜群で素晴らしい性格をしている)と出会い、とある世界を救えば現世に蘇らせてくれることとなり、今に至ります。




「なんか、俺と女神様の表現の差が露骨すぎへんか?」




『気のせいです。それよりも、この声が聞こえていますか?』




「え、ああ。聞こえるけど、その声は女神様やな?」




『はい。こうやって時々声を掛けてサポートをしますので、よろしくお願いしますね』




「おー、女神様がサポートしてくれるんか。ええやん、よろしく頼むわ」




『では、早速ですが、ステータスを開いてください。右手の人差し指に力を集中させてボタンを押すようにすると現れます』




「なるほどー。じゃあ……ポチっとな、っと」




 すると、ステータス画面が長内の前に現れます。




 おさない(35)




 レベル:1




 HP 13


 MP  6




こうげき  5


ぼうぎょ  6


すばやさ  5


かしこさ  3


うんのよさ 5




「おーまるでゲームの世界に来た感じがするなあ。うわっ、なんか面白そうや……んっ?」




ぶき     なし


あたま    なし


からだ(うえ) ユ〇クロのTシャツ


からだ(した) ユ〇クロのズボン


あし     コン〇ースのスニーカー




「うわっ、なんでここまで出んねん!! いちいち伏せ字にせなあかんくなるやろ!!」




『ぷっ、上下ユ〇クロで固めるとか……!!』




「やまかしいわ!! ユ〇クロはめっちゃ着やすいからええやろ!! で、これで逐一ステータスみればええんやな?」




『はい、そうですよ。最初は弱いですけど、モンスターを倒せばレベルも上がって強くなりますので』




「おお、ええやん。よっしゃー!! 頑張っていくでー!!」




【ピロンピロン♪】




『あ、数秒後に敵が現れる音です。戦う構えをとってくださいね』




「お、早速か。なんやろうな、スライムとかかなー?」




 ▼ おさないの まえに てきが あらわれる!!




「お、なんやろうあ」






















 ▼ おさないのステータス が てきとして あらわれた!!


















「なんでや!! なんで俺のステータスがモンスターとして現れるねん!! というか早速裏切ってるやんけ!!」














「コノウラミ……カナラズハラス……!!」












「いや、しかもめっちゃキレてるし!! なにもしてへんて!!」




『とりあえず、ステータスのステータスをみてみましょう。手順はさっきと同じです』




「ややこしいな、おい。えっと、こうやったな……」




 長内は自分のステータスのステータスを見ます。






おさないのステータスのステータス




レベル:99




 HP 999


 MP 999




こうげき  999


ぼうぎょ  999


すばやさ  999


かしこさ  999


うんのよさ 999








「勝てるか!! なんやこれ!! 勝てるわけないやろ!!」




「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」






 ▼ おさないのステータス の こうげき !!






「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」






 ▼ おさない は 999の ダメージ を うけた !!




















 ▼ おさない は しね !!


















「いや、なんでメッセージウインドウにまで恨まれてんねん!! おかしいやろ!!」 




『あらあら、死んでしまうとは情けないですね』




「勝てるかこんなもん!! なんで自分のステータスに殺されんてあかんねん!!」




『共に歩けなかった人は言うことが違いますねぇ~』




「やかましいわ!! そのフレーズを今さら思い出させるな!!」




 冒険開始早々に死んでしまった長内。




 果たして元の世界に帰ることが出来るのでしょうか。




 いつの日か世界を救うと信じて……!!






























「いや、打ち切りフラグすなーっ!!」

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