第13項:樹海再び
「はぁはぁ……死ぬかと思ったぞ」
いつも綺麗な長髪をポニーテールに仕立て上げているゴムは定位置である場所から大きくずれ、髪の所々が寝起きのようにボサボサだった。
それがサンのファン達の熱狂ぶりを見事に物語っていた。
「シグレ、私をこんな目に合わせた事を後悔させてやるぞ。ふ…ふふふふ…」
サンが真っ黒なオーラを醸し出しながら不気味に笑う。その姿にサンとすれ違う人は皆、謎の笑いに恐怖するのだった。
周りを恐怖に陥れながらもサンの足はシグレが向かった、イグサ達が入院している病院へと進んでいた。
「最上階か。全員もう面会は可能だそうだし…さて、シグレはどこにいるのやら」
最上階へと続く魔法陣に歩みを進めながら先程まで続けていた黒い笑みを再び始める。
「ん?」
魔法陣に乗る前にサンは何かを感じ取り、足を止める。
ふと周りを見渡すと建物は少しだけノイズが走ったかのようにブンッと揺らめいた。
「………」
周りの人は気づいた様子がなく、慌てる事もなければ騒ぎ立てる事もなかった。
このテレビにノイズが走るような感覚をサンは知っていた。
「嫌な予感がするな…」
咄嗟にサンは最上階へと続く魔法陣へと走りこみ、シグレやカディウス達がいるはずの最上階へとワープした。
最上階の魔法陣から飛び出ると何かを探すように辺りを見渡す。
とにかく一番端の方から見ていく事にしたサンは部屋の扉をバタンと力一杯開け放つ。
外のプレートには『ウェイバー=グラハム』と書かれている部屋だ。
「誰もいないのか…」
一通り部屋の中を見て回るが誰もいなかった。仕方なく踵を返して部屋から出ようとするとオドオドとした小さな声が聞こえてきた。
「…もしかして、サンか?」
今まで誰もいなかった部屋から声が聞こえてきたことに驚き、バッと振り返る。
しかし、声の主はどこにも見当たらない。だんだん不気味になってきた。
用心のためなのか恐怖から来る自己防衛のためか、背負っている大剣の柄に手をかける。
「俺だって。ウェイバーだ」
「…私は姿の見えないウェイバーという男を友に持った覚えはないのだが…」
「今、出るからちょっと待ってろ」
いきなりガタンと音がしたかと思うと、ベッドの下からひょいっと足が伸びてきた。続いて腰、背中、頭、腕が出てきた。
うつぶせで腕を伸ばした状態でベッドの下に隠れていたみたいだった。
その一見怪しい行動にサンは非難の目をウェイバーに向ける。
「………」
「何だよ」
「いや、とうとうお前も末期かとおもってな…」
「何の病気の末期だよ!?」
「私が知るはずないだろう」
「………」
ウェイバーが頭を掻き毟りながら溜息を吐く。
「はぁ…」
「まぁ、冗談は置いておいてだな。一体何があったというのだ? まさか本当に趣味か何かでそこに…」
「なわけねえだろ!!」
「じゃぁ、何故だ?」
「…襲われたんだよ」
ボソッとはかれたウェイバーの言葉にサンが少し反応する。そして、真顔のままウェイバーを呆れ果てた目で見る。
「また覗きでもしたのか?」
「違うっつーの!!」
「じゃぁ、誰に?」
「看護婦」
「やはり覗きか」
「だから違うっつーの!!」
「ならなんだと言うのだ」
「知るかよっ!」
サンの対応にいささか疲れたウェイバーだったが、襲われたと言う事実を知ってもらうために何があったかを話し出した。
「俺さ、入院して二日くらいで完治したんだ」
「流石だな。だてにいつも入院してるわけではないな」
「いいから黙って聞け。で、暇だから誰かの所にでも遊びに行こうかなって思ったんだ」
サンはウェイバーの話に耳を傾けながら、お見舞いの品らしきフルーツの盛り合わせから林檎を失敬して相棒で皮を剥き始める。
さながらプロの料理人のような腕のようだが、相棒である大剣をそんな事に使うのはどうだろうかと思いながらもウェイバーは話を止めなかった。
「でも、カディウスとカノンは面会謝絶だったからさ。イグサのとこにでも行こうかと思った矢先にその看護婦が来たんだよ」
「ムグムグ…それで?」
綺麗に皮を剥かれた林檎はこれまた綺麗に切り分けられて、皿に盛られている。
ご丁寧に爪楊枝付だ。その皿を片手にサンは林檎をシャリシャリと食べ続ける。
「食べるのはいいがちゃんと聞けよ。…でさ、その看護婦がまた超美人でさぁ…ロープを持ったまま近づいてくるから思わず倒れる振りして胸触っちまったんだ…」
「馬鹿だな。それ以前に、ロープを持ってるという時点で怪しい」
「いや、なんせ相手が美人だったからな。そんな事は気にも留まらなかった!!」
「女性に騙されて死ぬタイプだな、君は」
誇らしく威張るウェイバーに突っ込むが、ウェイバーはサンの言動にも動じなかった。
そして何事もなかったかのように更に話を続ける。
「そしたらいきなり雰囲気が変わってな。殺気がしたかと思うと彼女の手にはロープと数本の注射器が握られていたんだ。注射器の中にクナイも混じってたな」
「ふむ。それは恐いな…。…クナイか」
「で、そのまま襲ってきたからさ俺お得意の逃走用の煙玉をボンとやって、隙ができた時に胸タッチしてから扉を蹴破ってあたかも外に逃げたようにしてベッドの下に頭からスライディングしたってわけだ」
「今、君の逃走過程の中に一部分余計なものがあった気がするのだがな…」
「気にするな。まぁ、そういうことだ」
ウェイバーの話が終わると同時にサンも皿の上にあった林檎を食べ終わる。
その皿をベッドの隣の小さな机にそっと置くと、スッと立ち上がった。
「どうするんだ?」
「カノン達のところにも行こうと思っている」
「んじゃ、俺も行くわ」
「……ベッドの下にいてもいいのだぞ?」
「いねえよ!!」
サンの言葉に再び溜息をつくウェイバーだったが、すぐにベッドの端に置いてある棍の”エアード”を手に取り、サンの後を追う。
サンがウェイバーの部屋の扉を開けると、ちょうど魔法陣が少しだけ揺らめき、見覚えのある銀髪の少女が姿を現した。
「あ、サン姉様! …それとウェイバー様」
「俺はおまけか…」
廊下の端のほうで三角座りをして落ち込むウェイバーを他所に話を続ける。
「アニーも見舞いなのか?」
「はい。シグレ兄様とサン姉様がお見舞いに行かれたとの事でしたので私も、と」
「そうか。じゃぁ、行こうか」
「はい」
「よーし。次はカノンの部屋だな」
いつのまにか復活したウェイバーと今しがた来たアニーと共にカノンの部屋を訪れる。
ウェイバーの部屋への入り方とは打って変わって、静かに部屋の扉をノックする。
「俺の部屋の入り方と違いすぎねえか!?」というウェイバーの叫びをとりあえず無視する。
「入ってくれ」という声が聞こえたので、ゆっくりと扉を開けた。
「ああ、サンとアニーか。よく来てくれた」
「俺は!?」
「何だ、いたのか」
再び部屋の隅で三角座りになる。
「面会謝絶だったと聞いたが、元気なようで安心したぞ、カノン」
「お、お元気でよかったです」
「ありがとう。もともとそんな酷い怪我ではなかったのだがな、医者が煩く言うから面会謝絶になってただけなんだ」
ハハハと笑いながらベッドの掛け布団に隠れていた下半身を出して、スッと立ち上がる。
あの戦いで受けた傷はもはや見当たらずに、カノンはうーんと身を伸ばす。
「ところで…何かあったのか? お前達が来たのは分かるが、ウェイバーも一緒とは…」
「どういう意味だよっ!」
「襲われたみたいなのだが…」
「え、そうなんですか」
復帰したウェイバーが突っ込む横で、アニーは襲われたと言う事実に純粋に驚いていた。
その中、サンとカノンだけが真剣な目つきで互いを見ていた。
「どう思う?」
「そうだな…ウェイバーの所に来て私の所には来ていない。おそらくカディウスの所にも。となれば、面会謝絶である私達二人は除かれてるという事になる」
「じゃぁ、イグサ様の所には…?」
「それは判断しかねるな。…ウェイバー、また覗きでもしたか」
「どうしてお前ら二人は俺をそういう目で見るんだよ!?」
ウェイバーは流石に怒ると、サンとカノンの目が一気に冷たくなり、辺りは氷河期が着たかのように冷たい空気となった。
あまりの恐さにアニーは壁に寄りかかりながらガタガタと震える。
「…本当に分からないのならお前の体自身に訊いてみようか」
「心配は無用。君の最後はシグレ達にちゃんと伝えておこう」
「スンマセン」
ズザーッと滑り込みながら土下座したウェイバーを前に、いつもの二人に戻る。
恐怖に震えていたアニーは錫杖の”リンメイ”を握り締め、祈るようにサン達に向けてシャランシャランとひたすら振っていた。
「とりあえず、シグレ達と合流しよう。それと、私も行く」
「え、大丈夫なんですか? カノン様は少し前まで面会謝絶だったのでは…」
「それなら大丈夫だ」
カノンは”ツインウィング”を鞘から抜き出して両手で持つとベッドの隣にある小さな机の上の花に向かって大きく踏み込んで斬り払った。
「…?」
「アニー。その花を手に取ってみろ」
「え、あ、はい」
カノンにそう言われたアニーは恐る恐る机の上の花に手を伸ばしてみる。
花はアニーの手が触れた瞬間に、パンと弾けて粉々になってしまった。
「凄いです…」
「流石だな。少し日が開いても腕は衰えてないな」
「やっぱ学園でサンと一、二を争うだけはあるな。……覗かなくてよかった」
「何か言ったか?」
「いや、何も」
カノンの冷たい視線を窓の外を見ながらウェイバーは無視した。
そんなやり取りを更に無視して、サンがカノンの部屋の扉を開けると一人の青年が目の前の壁にもたれ掛かっていた。
「イグサの部屋には誰もいなかったよ」
「カディウス。お前、なんでそんな事…」
「そりゃ、あれだけドタバタ騒いでたら誰だって気がつくさ。で、聞き耳立ててたらウェイバーが襲われたって聞こえたから急いでイグサの部屋に行ったんだよ」
サン達の目の前にいる青年―――カディウスの姿はいつもの彼の姿であった。
もともとカデイゥスは精神にダメージを受けて病院に運ばれたので、怪我らしい怪我もなく元気な姿そのものだった。
「さっきも言ったとおり、イグサの部屋には誰もいなかった。シグレも、イグサも。その代わりにこれが落ちていた」
カディウスはくしゃくしゃになった一枚の紙を差し出した。
「イグサ宛の手紙さ。シグレを連れて里に戻って来いって書いてある」
サンはカディウスから受け取った手紙に目を通してみる。大きく丸い文字と所々に加えられたハートマークや音符マークは都会のギャルのような印象を与えてくる。
「ということは、シグレはイグサに連れ去られたってことか?」
「あわわ……シグレ兄様……」
「サン。イグサの故郷と言うと…」
「朧の里だ」
サンの回答にカディウス以外の全員が目を丸くした。
「お、おい。朧の里つったらメアディ・アルの奥地にある秘境じゃねえか!」
「私、もうあの樹海に行きたくないです…」
あの嫌な思い出が残る広大な樹海の奥地となれば、誰でも行く気が失せる。嫌な思い出は除いたとしても、あの広大な樹海の奥地と言えば広大なことこの上ない。
「忍は奥地の秘境に続く独自のルートを持っているという。私たちには手の打ちようがないな…」
カノンがギリッと唇をかみ締めて苦しそうに喋る。そこで、サンがしばらく手紙に向けていた視線を元に戻した。
「私に任せてくれ」
サンの発言に全員の視線がサンに注目する。その視線になんら動じることなく、サンは凛とした態度でいる。
「何か策があるのか?」
「策…というものでもない。ほんの少しばかり手を貸してもらうだけだ」
「…任せて、良いんだな?」
「ああ。私を信じてくれ」
カノンが見詰める先にあったのはサンの真っ直ぐこちらを見詰めてくる真剣な眼差しだった。
その眼差しを信じ、安心したのかカノンは踵を返して魔法陣に向かった。
「では、サンに任せるとして、とりあえず行こうか」
カノンが魔法陣でワープするとそれに続いて、カディウス、アニー、ウェイバーが魔法陣に乗る。
「…………」
一人残ったサンは廊下の端にある窓から外を見やった。この病院を包むように存在する薄いオレンジ色の壁がそこらじゅうに広がっている。
その壁の一部分に紙が破れたかのような穴が見える。
「この結界を破るとは…流石朧の里の忍だな。しかし、これは法に触れる。これならば、あいつらも動かざるを得ないだろう…」
サンはニヤリと怪しく微笑すると、ゆっくりと振り返って魔法陣に向かって進む。
最上階の廊下には魔法陣が発動したあとに残る光の粒子だけがキラキラと光っていた。
***
「…………」
「……………」
失われた意識が徐々に戻ってきているのか、俺は淀んだ意識の中で声を聞いた。
一つはいつも聞きなれた高音でハキハキとした声、もう一つは艶やかで背筋がぞっとしそうなくらいの猫なで声だ。
「………わぁ」
「…………!」
高音の声が依然として離れた所から聞こえてくるのに対し、甘い猫なで声は間近で聞こえてくるようになった。
深い闇の中で足掻き、そしてようやく俺は闇の中から抜け出した。
ゆっくり目を開けると、女性の顔が接近してきている。シグレは慌てて弾けるように飛び退いた。
「な、ななななな…」
顔が紅潮してきているのが容易に分かるくらいに俺の顔は熱を帯びていた。
それもそのはずで目の前に迫ってきていたのは、まさに絶世と言っていいほどの美女だったからだ。
学園の友によく似た耳と尻尾を持っているが、彼女の髪は白よりの灰色で耳や尻尾は所々にぶちがついた豹柄だった。
「いやぁ〜可愛いやないか。いいなぁ、羨ましいわぁ…」
長く真っ白な指を柔らかそうな唇に押し当てて、残念そうな目でこちらを見つめてくる。
その甘えるような仕草は自分より遥かに人生の経験者である事を伺わせる。
「母さんが勝手に決めたことだもん。アタシは納得してないよ」
再び聞きなれた声が響いてくる。
「じゃぁ、何で連れてきたの? 少なからずあなたも期待してたんじゃないの? イグサ?」
「うっ…。と、とりあえず連れて行かないと母さん本人が来ちゃうじゃん!! そうなったら厄介だから!」
「ふ〜ん」
目の前の女性が俺の後ろのほうを見ながらニヤニヤしている事から聞きなれた声の発生源が分かった。
俺はゆっくりと後ろを振り返って学園での友人に声を掛ける。
「これは、どういうことだ?」
「…………」
シグレの視線の先にはかなり太い大きな綱を持ったイグサが立っていた。時折、その手の中にある綱を引っ張ったりしている。
その顔を覗けば、少し冷や汗をかいていて視線をかなり逸らしている。
そこはかとなく後ろめたさを感じる。
「えーとねぇ……これはねぇ…」
「つーか…お前、何を引いたりしてるんだ…まるで手綱みたいだな」
すると、イグサがシグレの後ろのほうをチョイチョイと指差す。それに従って後ろを向いてみる。
そして、唖然とした。
「………これは、あれか? 竜?」
「よくぞ聞いてくれました〜。この子はエア・ドラゴンのクゥちゃんです!」
俺は貴方には聞いていない気がするが。しかし、あんなに嬉しそうな顔をしている時にそんな事を言ってしまうと落ち込みそうだから言わないでおこう。
このエア・ドラゴン―――クゥは俺の声に反応したのか白い体を少し動かし、首を持ち上げて翡翠色のクリッとした目をこちらに向けてくる。
続いて俺は、アイコンタクトとハンドシグナルもどきの手の動きでイグサに「この人誰?」と尋ねる。
「はぁ…」
イグサは深い溜息をつくと、次に大きく息を吸い込んでこちらを見てきた。
「その人はカグヤ姉さん。私が小さい時から面倒を見てもらってたの。言っとくけど、血は繋がってないからね」
「は〜い。私がイグサちゃんのおしめを変えた事のあるカグヤ=ミンメイで〜す」
「余計なこと言わなくていいの!!」
なんかこの人は根本的な部分が自分の知っている友人に似ている気がした。そう、いわずもがなサンである。
どちらかというと、二人とも天然だ。
「で、ここはどこなんだ」
「えーとね…空」
イグサの奴、素で答えやがった。竜って時点で空と大体予測できるだろっ。
「そんな事は分かってる。だからここはどこらへんの上空なんだ?」
「聞きたい?」
イグサはとぼけた顔で聞き返してくる。というか、カグヤさん。俺の髪、弄らないでください。
「聞きたい。それと、カグヤさん。俺の髪弄らないでください」
俺は心の中で思った事を正直にズバッと言う。それに対してカグヤさんは…
「やだ。シグレ君の髪、なんか触り心地がいいんだもん」
「……」
もの凄く保育園児か幼稚園児を相手にしている気分だった。
そんな俺達を見てイグサは苦笑いを浮かべるしか出来なかった。
「カグヤ姉さんはいつもそんな感じだから諦めたほうがいいよ。で…、ここがどこの上空なのかって話だよね」
「ああ」
「メアディ・アル」
「は?」
俺は思わず素っ頓狂な声を出してしまった。メアディ・アルといえば、ついこの間苦い思いをした樹海ではないか。
目を丸くしている俺の心中を察したのか、イグサが一つ提案をする。
「下、覗き込んでみれば? いやでも分かると思うよ」
俺は恐る恐るエア・ドラゴンことクゥの背中から落ちないように乗り出して下を見てみる。
そして、辺りに広がる樹の群れを見て絶句した。
「…………」
「シグレ君て見てて飽きないわね〜」
「まぁ、そうだよね」
「……どこに向かってるんだ?」
「アタシ達の故郷、朧の里」
「マジか……」
俺はこれから何が起きるかを考えて、頭痛がしてしまった。
どうも、更新予定日から一日遅れての更新を行った秋月です。
最近日曜日にしか更新しないようになってしまいました…。なんででしょうね(ぉぃ
そういえば最近気づいたんですけど、サンとカノンの口調が軽く被りかけなんですよね。
皆さんは上手く判別してくれているでしょうか?私的にはサン=騎士言葉 カノン=クール的な感覚で書いています。
シグレとウェイバーも口調が若干被りかけですが、この二人は話す内容とかが違うんで分かりやすいと思います。皆さんが上手く判別してくれる事を祈りつつ、これからも更新を頑張りたいと思います。
それでは。