さあ、文明の浄化を始めよう
これはゾンビものです。今回投稿したものは、ごくごく単純なゾンビものです。
しかし、これからの話につながる、重要な話です。
伏線もいくつか隠れています。読みながら探してみてください。
「君なんだろ!みんなを殺した・・ゾンビを作った犯人はっ!!」
な、何故ばれた・・・!!くそっ!もう回数は残ってない・・・。だが、他に記憶を消す方法もないし・・どうすればいいんだよ!!
「殺してやる・・殺してやる・・・!!」
とうやは俺をはさみで襲ってきた。しゃがんでからの鋭いつき。俺はこれを半身ずらしてよけた 流石にゾンビと戦ってきたことはある。
だが、俺には勝てんよ。
「もう・・殺すしかないみたいだな・・・。」
プロローグ1 [a] 全ての元凶
つまらない
いつもいつも、同じことの繰り返し。
平凡な日常
起きるはずがないことを望む毎日。そんな時だった。退屈な毎日が・・・一変した。
俺はいつものように通学路を歩いていると、一人の男の子が曲がり角から出てきた。歳は・・11くらいだろうか。それくらいの歳からカラコンにネックレスか・・将来は不良確定だな。
「こんちには!ははっ!!」
はいはい・・こういう相手は無視無視。
俺は男の子の横を通り抜けて学校に向かった。
「えー、無視は流石にひどくない?僕はプレゼントをもってきたのに・・」
ん・・? まさか、俺に向かって言ってのか?
「俺に何かようかい?君」
「うん!まあ、ここじゃあなんだから……ちょっと移動しようか」
少年は片腕を天にむけ指を鳴らした。
「パチン」という音が響き渡り、視界が一瞬途切れる。
そして、真っ白い景色がひろがった。
「なるほど・・まずは夢か確かめるところから始めるか」
・・うん、夢じゃないね。ほっぺ普通に痛い。
俺は何故か真っ白な部屋にワープしてしまったらしい
「夢じゃないよ現実だよ」
「うわっ!!・・・後ろに立つなよ・・」
驚いたじゃねーか
「で、これはお前がやったのか?」
「うん、そうだよ……ほかに質問はある?」
「そうだな・・・お前の正体・・とかかな」
「へー、いいチョイスだね。」
「御託はいい、さっさと話せ」
「はいはい。僕はね、神だよ」
「ほー、なるほど。で、神様が俺に何の用だ?さっきはプレゼントと言ってたが・・」
「って驚かないのっっ!!・・・まあいいや。面白い毎日、夢だったんでしょ?僕はそれを叶えてあげたかっただけだよ」
「!!?・・・プレゼントは面白い毎日がかなうもの・・か」
「そう、願いをかなえる装置だよ」
「・・・・・なあ、今願いを言ってもいいか?」
「おー、早いね。いいよ。」
「俺の願いは、XXXXXXXXXX、だ。」
「っ!!?・・・・・へーそんな願いを言った人ははじめてだよ。」
初めて・・・ね。
「じゃあ明日の一時にもっかい来いよ」
「うわー、多分会話が終わるスピード過去最速だよ。」
「いいから、はやく元の場所に戻してくれ。」
「はいはい、今すぐやるから。」
神様はさっきと同じように手を上に掲げて、指をならした。
一瞬暗くなったかと思えば、俺はさっきいた場所へ戻っていた。
過去最速か・・・。まあ、ボロがでると、計画を変えないといけないからな。
頭には自信があるが、結末は変えたくない。
あいつと夢見た世界を、俺は作って見せる。
例え、何人の犠牲がでようとも、必ず。
プロローグ2 平凡な日常・・・?
「やーやー三日間音信不通だったかずのせ君。ノートうつさせてあげましょうかぁ?」
「おいとうやお前の彼女に白波さんのこと・・・」
「あー!、すまん。以後キオツケマス」
「よろしい」
俺はいま、学校にいる。隣にいるやかましいやつは、俺の幼馴染でしかもリア充だ。
さらに、浮気もしている。まあ、裏をかえせば、それほどモテルということだが。
さて、とうやのいっっていたとうり、俺はどうやら、三日間連絡がつかなかったらしい。
というのも、俺にはその間の記憶がないのだ。三日前、学校に向かったところまではおぼえているんだが・・、そこから先は何一つ覚えていない。
気づいたら家にいた。
家の中は全く変わった様子なし。強盗でもないみたいだった。
医師にもみてもらったが、「分からん」しか出てこなかった。
そんなこんなで、もう日常どうりの生活をしようと、学校に来たわけだ。
「おっと、もう授業が始まるな、じゃ、またな。」
とうやは自分の席についた。ちなみに、とうやの席は一番前のど真ん中。
つまり、こいつは問題児だ。俺は俺は軽くうなずいて、とうやに借りたノートをひらく。
あんまり、進んでなかったか。よかった。
ん・・?落書き・・もう中3だってのに、まったく。
「おーい、全員すわれー。授業はじめるぞー。」
英語教師の山田が入ってきた。とても眠そうだ。
普通に授業が始まり、1時限目はそのまま何事もなくおわった。
そのまま、2、3と終わり、4時限目に、それは起こった。
唐突に、どん! という音がドアから聞こえてきた。教室が一気にしづまりかえる。
先生が様子を見にドアを開けると
「キャアあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
悲鳴が、あちこちで響き渡った。なぜなら、俺たちは、目の前で、人の死をみてしまったからだ。
そして、目の前のものを形容するなら、ゾンビというものが、正しかったからだ。
「おいおい……おかしいだろ……!」
俺は非常に混乱していた。
ゾンビなんて映画の中の話だろ・・・。
「あああっ……ああああぁぁぁっ‼︎」
ゾンビは山田を食い終わり、次の獲物を探し始めた。
「まずい・・・!とうや‼︎よけろ!」
ゾンビはとうまに向かって突進しはじめた。
なのにとうやはきずいていない
「えっ⁈ぁぁぁがぁぁぁーーー‼︎‼︎」
とうやは反射的に避けたが、一瞬遅れ、腕を噛まれてしまった。
痛みでうずくまっている。
「とうやっ‼︎クソ…!おおぅりゃ!!」
俺は喧嘩で養えた運動神経を使って、全体重を乗せたドロップキックをゾンビにかました。
ふっ・・・。見事に決まったな・・・
。
「大丈夫か……?とうや」
「大丈夫じゃねぇよ……!クソ痛ぇ………!」
「すまん、少し見せてくれ………なっ…これは……?」
噛まれた腕が……腐っている……?
「ぁぁぁーあぁぁぁあ」
クソ……もう起き上がって来やがった…。
「とうや……少しだけ耐えてくれ…。1分で終わらせる」
俺はゴミ(不良)を処分(病院送り)するのに使っていたカッターナイフを靴下から取り出し、刃を少しだけだした。
「さてと・・・。」
まずは相手と状況の確認だ。
相手が人でもゾンビでもそれは変えなくでもいい・・・と思う。
ゾンビの速度は俺と同じくらい。
力は・・関係ないか。
となれば、俺には経験と知性がある分、まず勝てる。なら、すこし実験してみるのもわるくないか。
俺はゾンビの視界に入らないようにゆっくりと移動してから、手をたたいた。ゾンビはその音に反応して、ゆっくりと振り向いた。そして、ゾンビは自分の視界に入った瞬間前のめりになりながらも突進してきた。
どうやら、とてつもなく腹がすいているらしいな、俺はおいしくないと思うんだがね。
そして、聴覚と視覚はとても敏感と。
俺はゾンビの突進をすれすれでよけ、ゾンビののどにカッターナイフを突き刺した。そしてすかさず、カッターナイフの刃をのばしきり、思いっきり切り裂く。
ゾンビは俺の切り裂いた方向に倒れていく。
よし、これで勝ちだな。
「とうや、おわったぞ。大丈夫か?」
「だから・・・大丈夫じゃねえって・・・」
「は・・・?」
なんだよ、これ・・・。腕がぼろぼろだ・・。
しかも、腐食が進んでいるのがまだ目に見える。
・・・・・・・・・・・・。
「とうや、悪い。」
「・・・なんだよ・・・・?」
俺は、カッターナイフの血がついている部分を捨ててから、とうやの腕を切り始めた。
ボロボロになっているので、とてもスムーズだった。
とうやに痛みはあるだろうが、俺の意図に気づいてくれたらしく、我慢してくれていた。
そののち、包帯(Tしゃつ)で腕だったところをくるんでやった。
これで何とかとうやは動けるだろう。
だが、俺は違和感を抱いていた。
出血量があきらかにおかしい。まったくもって出ていないのだ。
普通、人間には何リットルもの血が流れている。
腕を切断したのだ。500ミリリットルほどは出るはずなのだ。最低でもな。
まあ、いい、後でくわしくみてみるとして、今は脱出が大事だ。
「ありがとな、とうや。痛みはやばいが、腐るのはとまったよ・・・」
「あー、うん。止まったみたいだな。それはそうと、移動するぞ」
「いや、さすがに早すぎだろ。少しやすませてくれ。腕が痛くて死にそうだ」
ふーむ。もう腕はなくなっているのだが・・。突っ込まないでおこう。ここでボケたら俺の命が終わる気がする。
「お前ならいけるだろ。柏木四天王なんて言われてるんだから」
「今さっき腕をなくしたやつにのぞみ高すぎだ・・・人間なんだからしかたないだろ・・」
「・・・わかった。でも、休むのは移動してからだ」
「へいへい、で、どこに向かうんだ?」
「とりま、俺の家だ。」
「おっけ、信じるからな。すぐに死ぬなんてことはごめんだぜ?」
「わかってるって。安心して信じてくれ」
俺はゆっくり扉をあけた。
そして、絶望しながら、扉を閉めた。
・・・・見誤っていた。教室に入って来たゾンビが一匹しかいなかったから、教室の外にもあんまりいないと思っていた。しかし、違った。全然違った。
赤黒い血液、異臭、死体、そして、50をこえるゾンビ。 形容するなら、まさしく‘地獄’だろう。
・・・・・やばい、やばいやばいやばい!!!!!!!
「ゾンビが入ってくる・・!逃げるぞ!!」
「そんなことはわかってる!!。だがどうやって??!!」
・・・・・。一つ方法を思いついた。
いや、思いついてしまった。
「・・・とうや、大声をだせ」
「は?んなことしたら・・」
「いいから・・・!」
「お、おおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」
俺はその瞬間に、ゾンビが叩いていたドアをあけた。
波のように流れるゾンビ。とうやを狙ったゾンビの波。俺はのこっているほうのとうやの腕を引っ張って伏せさせ、ゾンビの視界から外した。そして、ゾンビが次に狙ったのは、何もできずに腰を抜かしているクラスメート。
・・・・・に、なるはずだった。
「なんで、あいつらは無視するんだよーーー!!!!!!」
視覚が敏感で意識がないなら普通そっちを狙うだろうが!!
ゾンビはクラスメートを無視し、俺たちに向かってきた。
俺たちは急いで扉にむかった。
「あああっっっ・・・がぁぁあああぁぁあ!!!」
やばい、腕をかまれた。痛ぇぇぇ・・・・。
・・・・・・ここから逃げ出すのは・・・・・、無理・・だな。
失敗した。失敗した。・・失敗した。
俺が死ぬのは、まあ、まだいい。
でも、とうやが死ぬのは、いやだ。
俺は振り返って、とうやをみた。
よかった。顔色は悪いし、腕も片方ないけど、生きてる。嚙まれてもいない。
なら、いける。
「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!」
俺がとうからゾンビの注意を引き付ける。そうすれば、とうやだけなら、助かるかもしれない。
俺は、大声をだした。心の奥そこから。
「とうや、走れ!!・・・は・・・??」
しかし、とうやは・・・すでに死んでいた。だが、それは、ゾンビに殺されたからではなかった。
首から先が、消えていた。
「お前は一体・・誰な」
そこまで言って、彼、 時江 和乃瀬 は、大鎌をもった少女に殺された。
しかし、物語は終わらない。
むしろ始まりに戻るのだ。
まあ、正確には僕が戻すんだけどね。
いかがでしたでしょうか。
僕は素人なので、内容も文章も下手ですので、お見苦しいものを見せたと思います。
文章はへたですが、ストーリーの構成はしっかり立てています。
この先の展開は、普通のゾンビものとは全然ちがいますよ。
一人の少年に、世界が振り回されていくのを、どうぞお楽しみください。