旅に出る決心
「ん…」
え、ここ…。
「家だ…」
頭痛も治まってる。
「やっと気がついたかぁ?」
おばあちゃんだ。
「僕ったら…あれ、みんなもいる、なんで?」
何が起こったんだ、この短時間で。
「そな焦ることないさぁ」
おばあちゃんの独特の喋り聞いてると変な感じがする。なんていうか、懐かしい気が。
「ということは、僕達は秘密の場所で気を失っていたけど、おばあちゃんが術で僕達を見つけたから術で僕達を運んでくれたのか」
ありがたい。どうしようかと思っていたから。
「今日、何日?」
そんなに長く気を失っているって事も無いだろう。
「ああ、そういえば3週間くらいたったかぁ〜」
「ふえええええええええええっ⁉︎」
3週間?え、僕なに、死んだの?
「死んでないさぁ」
そっか…よかった。
「あ、セイラやっと気がつきましたかっ!あのですねっペンダントの御告げで旅に出なさいみたいなこと言われてましたよ!」
えっ、旅?ちょっと楽しそうかな。あと…
「キラがいじめられないで済むかな」
「僕もそう思った」
ふえっ⁉︎あ、リュウか、びっくりした。
「私も、もういじめられたくないし、旅に出るのに賛成かな」
「これは行くしか無いだろ」
あれ、みんな起きてたんだ。
「じゃあ、僕達、旅に出るよ」