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視える4人の子供達   作者: うらら
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学校

ここは地球、日本、東京都の東尾中学校。

なんで僕が中学校なんてところに通わないといけないんだ。今日も教室は騒がしい。なんの話をしているんだろう。

「…ねえねえ、キラ?」

あれ、返事がない。キラは?

「……キラっ⁉︎」

キラがいじめられてる。これはどうしよう。

『困っている者を助けよ』

え…。でも、ペンダントの御告げだから聞くしかないか。そもそもキラは助けるつもりだしね。

「キラを、離しましょうか」

意外と簡単に離すじゃん。…ん?態度が変わった。なんなんだこいつら。

「なに、お前喧嘩売ってんの」

こいつがリーダーか。ちょっとやればすぐ片付きそうだな。

「麗㮈、頼んだ」

聞こえたらまずいな。こいつらの標的になりかねない。なるべく小声で言ったつもりだが。

「おっ、お友達さんがお困りですか、これは助けないとですね、なるほどです」

麗㮈がリーダーをやってくれる。その隙にキラを助け出そう。

「キラっ!」

これで麗㮈が狙いやすいだろう。

「セイラあ…」

泣かされたのか。かわいそうに。

「お前さあ、いつも喧嘩売ってくるよな」

なんなんだこのリーダー。

「でも毎回負けてるのそっちじゃん」

「…うぐっ」

図星か、弱いな。

「この隙に逃げるよ」

キラ、大丈夫か?

「うん…」

うんって言ったよな、もう走り出したから遅いだろうけど。あとは麗㮈とリュウとハイルがどうにかするだろう。

「秘密の場所でどう?」

キラの顔が明るくなった。よし、決めた。

「あ、セイラ居たっ」

お、この声は麗㮈とリュウとハイルだな。

「ここなら大丈夫。キラ、怪我はない?」

走らせちゃったなあ。大丈夫かな。

「私は大丈夫!みんなは?」

よかった…。

「僕も大丈夫だよ」

「私たちも大丈夫ですよー!」

疲れた…。いつまでもここにいる訳にはいかないよな。

「僕の家まで行きたいけどどうやったら行けると思う?」

無茶な質問だな、これは。

「あ、セイラのペンダントが…」

え、なに、聞こえない。

「ううっ…」

頭痛い…。地面が歪んでるような…。


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