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9  ふざけんなああああぁぁああ!!!

お待たせしました。



 ゲームサイド


はい、と~ちゃく。昨日【カートリアの草原】でログアウトしておいてよかった。チャールアからだったら心構えできなくて軽く泡を吹いたり気絶してたかも。まあ、気絶はちょっと盛りすぎたかもしれないけど。さて、どこで配信開始しようかな。【カートリアの草原】はそろそろ飽きてきたし、かといってチャールアの中だと明らかに不審者だと思われるかもしれないし、本当にどうしようかなぁ。いっそのことボスとの戦闘しながら配信開始するか?でも、ボスがどこにいるのかわからないし。あ~あ、視聴者君なら、一番近くにいるボスの場所に案内してくれるのに。ないものねだりしてもしょうがないか。あ、まずい、そろそろ時間だ。



    * *

「はい、こんちゃー」

『おっす』

『時間ぴったり』

当然。私は配信に遅れないのだ。

『なんで草原じゃなくて検問前なの?』

そう、あれから迷った挙句検問の前で始めることにしたのだ。

「そろそろ開幕草原は飽きたかなって。」

『よくおわかりで』

「飽きてないところで、人がそこまで多くない場所がここしか浮かばなかった」

ちなみに、今日も配信ボタン探すのに時間かかったのは内緒だ。かるきく五分くらいかかった。

『街の中に入んないの?』

『確かに』

『いつまでも外にいるわけにはいかないもんな』

『街の中から配信初めてもよくない?』

私の話聞いてた?人が多くない場所って言ったでしょうが。

「見慣れない人が宙に浮いている変な板をいじっているのを見たら通報するでしょ」

『確かに』

『見慣れていない人っていうか不審者じゃね?』

『確かに』

『さっきから確かにって繰り返してるww』

不審者は酷くない?未成年を不審者呼ばわりしないで欲しいんだけど。あ、忘れてたけど、そろそろ街に入らないとかな?う~ん、よし

「街、入ろうか」

『そうだな』

それじゃ、並ぶか。って、ん?なんだろ、誰かに見られている気が。

『なんか、兵士さんこっち見てない?』

あ、勘違いじゃなかった。

「みんなにもそう見えるの?」

『おい、兵士さんがこっちこっち来てるように見えるんだが』

え?噓でしょ

『さすがに気のせいだろ』

『いや、絶対こっちに来てる』

いやいやいやいや、絶対面倒事じゃん。お願いだからこのまま通りすぎてくれ!!!!

「あの~、すいません」

おい、ふざけんなああああぁぁああ!!!兵士、てめえ何話かけてきてんだよ。

「あの?」

『無視してるww』

っと、返事するの忘れてた。落ち着け霊、NPC相手に怒っても意味がないだろ。深呼吸、深呼吸。

 すうぅーーーー     はあぁーーーー

よし、落ち着いてきた。

「すいません。なにか?」

「あ、こちらこそ、いきなりすみません」

「いえ、それで、何か御用ですか?」

謝罪とかどうでもいいから、さっさと要件言えや。

『睨んでるww』

「あ、えと、お通りいただいてけっこいうですと伝えに・・・」

「は?」

『はい?』

『え?』

『え・・・』

『今、なんて?』

「あの、私検問受けてないんですけど」

「いえ、SSランクの方をお待たせするわけには」

『ちょ、何で知ってるん?』

ほんとそれ。

「なんで私がSSランクだと?」

「え?冒険者のルーレさん・・ですよね?」

「そうですけど」

は?この人なんで私の名前知ってるわけ?初めて会ったよね。見たことないし。

「あの」

「はい、何でしょう」

「確認ですけど、初対面ですよね?」

「はい、そうですよ」

いや、なにきょとんとしてんの。当然の疑問でしょ。

「じゃあ、なんで私のこと知ってるんですか」

「ああ、それはルーレさんが昨日いらっしゃった時の検問を担当していた者から報告があったので」

な ん で 報告が行くわけ?なにも問題行動してないんですけど。てゆーか冒険者が門をくぐるたんびに上層部に報告がいってたら毎秒報告がいくことになるよねぇ!?

『わあお』

うん、そうなるよね。

『こっわ』

わかる。

『すげえ』

それな。

「そ、そうですか。じゃあ、通らせてもらいますね」

正直、並ばなくていいのはありがたいしね。

「はい、勿論です」

「教えてくれてありがとうございます」

うん、一応ね。教えてくれたもんね。人としての礼儀だしね。

「あ・・」

なんか言いかけているが知ったこっちゃない。

「それじゃ、失礼します」

兵士と検問前に並んでいる冒険者達の横を通り過ぎる。お、ちょっと気分がいい。

『VIP待遇』

『楽しい』

門をくぐる。やっぱ都会だな。にしても、

「人の量半分くらいにならないかな」

『え・・・』

『何それ怖い』

『恐ろしいこと言ってるww』

おっと、声に出てたか。うっかりうっかり。

『まだ20分くらいあるけどどうすんの?』

『冒険者養成学校まではだいたい5分くらいだぞ』

あ、そうなんだ。どのくらい時間かかるかわからなっかたから早めにしたんだよね。

「んじゃ、お店のぞきながら向かおうか」

『お、いいね~』

『昨日言ってたやつ?』

「買い物配信はまた別でやるよ」

『そうなん?』

「うん、今日はみて回るだけだよ」

『急がないと時間なくなる』

『確かに』

「それじゃ行こ」

『レッツラ』

『GO!』

『お~』

閲覧ありがとうございました。

次回、冒険者養成学校へ向かいます。たぶん、学校に着いたところで終わると思います。

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