【連載版】讐妃ロウェナ
遥か太古の話である。北アルゼリア大陸を中心に世界のほぼ全てを掌握した大国、神聖サルヴェニア王国の繁栄期には一人の王妃が君臨していた。
類稀なる美貌を誇り、優れた権謀術数を用いて数々の政敵を排除し、遂には事実上王権すらも国王から簒奪したその王妃。当時の国防軍元帥の血筋であるというその女は、最底辺の側妃という身分から並々ならぬ信念を貫いて王妃に成り上がったという。その女を、後世の人々はこう呼んだ。
復讐の妃。『讐妃』ロウェナ・ラ=サルヴェニア、と。
類稀なる美貌を誇り、優れた権謀術数を用いて数々の政敵を排除し、遂には事実上王権すらも国王から簒奪したその王妃。当時の国防軍元帥の血筋であるというその女は、最底辺の側妃という身分から並々ならぬ信念を貫いて王妃に成り上がったという。その女を、後世の人々はこう呼んだ。
復讐の妃。『讐妃』ロウェナ・ラ=サルヴェニア、と。
0・戴冠式
2024/05/28 12:00