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87話 海底ダンジョン

 

「何でだ……」


 指定された場所にやってきた。海の中にある神殿の見た目をしたダンジョンの中。

 その名もアトランティア。

 ポチに頼んで作ってもらった酸素ボンベで潜ってきた。神殿の中は空気があり今は酸素ボンベを外して奥へと進んで今に至る。


 ここまでは分かる、俺を1人だけに分断するにはうってつけ。

 けど無駄に迷路になっている道でありいつまでも最奥にたどり着けない。

 さっきもここ、通った気が……。


「RPGのボスって何でいつも迷路のゴール地点にいるんだよッ!!」


 意気揚々と倒しに来て迷子になるのはマジで萎える。

 ちょっと道が長いくらいなら俺も文句はない。

 30分は迷いつつも目印をつけて何とかたどり着いた。

 広間になっていて床には太陽のようなマーク。


「遅かったね!」


 てめぇのせいだよ、とツッコミたいがそんな暇はなさそうだ。


 サンタくんが王座のような椅子に縄で縛られていた。

 その10メートルほど斜め後ろでハクア・ハートが偉そうに構えている。

 なるほど確かに床に何かありそうな模様がある。


「おじちゃんッ!!こっちきちゃ駄目だッ!!罠がッ下にッ!!」

「チッ……ん!?」


 確かに地面が揺れる気持ち悪さはあった。

 だけどハクアの狙いは床、それは明確に言えば違うようだ。

 罠そのものは確かに下にあるが問題は()()にある。

 サンタくんの真上にはまるで氷柱(つらら)のような槍が下に向けられている。地面がエレベーターのようにどんどん上がってきていた。


 このままではサンタくんに突き刺さる!!


「【スキル:トラウマ】【スキルカード:ドール 操縦】!!」


 リアルすぎて今までで一番気持ちが悪いかもしれないトラウマぬいぐるみを召喚して飛び乗り椅子ごとぶっ叩いて槍から逃した。

 本人にダメージが及ぶとか考えている暇がなく串刺しで即死させるよりはまだ可能性があると即断即決で飛び込んだ。

 槍は地面を貫き、そこで床は上昇をやめた。


「僕様が天井に仕掛けていることによく気が付いたね!?」

「テメェがふんぞりかえって天井を見てたからな!!」


 これまでの経験上どんな奴でも視線は敵に向く。

 スキルを見ることに執着し子供を人質にするイカれた男が俺を見ない。

 #人を馬鹿にした態度__・__#が分かるからこそ逆に馬鹿にしていないのにこっちを見ていない目、すぐ違和感に気づけた。

 出し抜いたつもりは無い、というかむしろ問題はここからである。


「【スキル:影 獣の爪】」


 真っ黒い手が四方八方から襲い掛かってきた。


「【スキル:ライト ハンドライト】ッ!!」


 人差し指が光るスキル、ではなく指先が光るスキル。

 全部を一度に光らせて威力を弱めて発射すると狙い通りに影は崩れた。


 ~回想~


「ハクアには、いえあなたが会うであろうハクアの()()()には弱点があります」

「そんなんあるなら全員に教えてくれてよかったんちゃうんけ?」

「眩しい程の光を当てれば威力や思考が極端に落ちます」

「ランプや蝋燭でももっていけばええんか?」

「そしてこれは私の弱点でもあります」

「お前に弱点!?」

「死なない私が消滅する、唯一の方法ですから」


 この顔は初めて見た。

 スッキリした、やり返した時とはちがうさわやかな感じ。

 そして感情が爆発したのか水が地面から噴き出し始める。


「ハクアの相手はまだ、レイニー(わたし)です」


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