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83話 ポチと教会

 

 子供の量が多く、今の協会ではちょっと足りない。


「城のメイドや兵士は足りている――わけだよね」


 シャックとウルフとカドマツは俺の部屋で会議。

 レイニーにはレイニーで新しい四天王を様子見してくるという仕事がある。

 最強の異世界転生者をわざわざ政治に駆り出すよりよっぽど効率いい。


「俺の世話はポチがしてるからな……シャックは、ポチに復讐とか考えてたりするか?」

「ぼくは#レイニー__・__#と敵対するほどドアホじゃない」

「それは確かに」

「イチドペンギンは日本のことを詳しく知っている、違う?」

「漫画の話とかできたのは楽しかった」


 俺が亡くなった時、大人気長編漫画がまだ最終回を迎えてなかった。

 だからポチにそのあとに描かれた最終巻コミックスを召喚してもらったのだが――

 まさかの夢オチに椅子から転げ落ちた。


「イチドペンギンに神父をさせてほしい」

「シャックがそれを言うか……」


 イチドペンギンに妹がどれほどひどい目に遭わされたか。

 俺がいなければ永遠にあのままだったかもしれない。

 それでも子供たちのための最善策をえらぶ、すごい、えらい。


「義賊なんて言われちゃいたけど僕も若い時は何人かヤ(殺)っちゃったし」

「や(犯)っちゃったのか」


 シャックにもそんな時期があったとは。

 義賊なんてことないじゃん。えげつない悪者じゃん。

 そりゃー人のこといえないな、間違いない。


「やった子かわいかった?」

「そんな趣味もってないよ、金持ちだったから」

「あー……あるよな」


 そういうスケベな本、親が金持ちだから狙われるっていうジャンル。

 読む分には嫌いじゃない。

 案外趣味が合う可能性あるな。


「とにかくイチドペンギンに神父をしてもらって」


 こうして教会を新規で設置してイチドペンギンに子供たちを預けた。


「【現代の目】……皆さんこれを腕に付けてください」

「ナニソレ」

「簡単に言えばGPSです、ご主人様から預かった子供を見失うわけにはいきませんから」


 ナイフやフォークどころか皿に乗った食事まで出してみせるチートっぷり。


「ホットケーキです、バターにはちみつをたっぷりかけましたからね」


 子供たちは腹いっぱいホットケーキを食べて満足そう。

 やっぱ適材適所ってあるよな、俺に戦闘は向かないし。

 と、いっても政治も向かないぞ。国を優先なんか俺にはちょっとできなさそう。

 知らねー誰かより、国を放り出して友だちを助けに出ちゃいそうだもん。

 恋人がいればもっと優先か? デキるかなーこの世界で彼女。


「ポチに出せないものとか、量とかは?」

「この程度の量であればかなり出せます。1分に出せる限度は冷蔵庫で1000個ですね。」

「すげぇ出せるし……天から降り注いだ冷蔵庫トラウマなんだよな」


 でも一度に千個も冷蔵庫を出す機会は多分ない。

 役に建つとかそういう問題ではなく1000個も冷蔵庫をその場に出したら邪魔である。

 大型家電販売店でも冷蔵庫を店頭に1000個置いてますってのは中々ないだろう。


「これまでも自主的に食料ファクトリーに食材は届けておきました」

「やけに食材多いような気がしたけどそういうことか」


 俺がしっかり指示したほうが良かったかもしれない。でも策略家とかならともかく俺、そう俺。俺の頭を誰より信頼していないのは俺である。ポチが自主的に動いてくれる家臣でとても助かった。


「しかし、私が教会につくとなればご主人の護衛がいませんね」

「今まで通り最強の友だちに守ってもらうよ」



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