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33話 花の国(修正済み)

 

 ニカナ城の一室に案内された。

 貝の形をしたテーブルとピンクの床、フワフワな座布団。

 窓から見える街並みは、沢山の桜らしき花が綺麗だった。


『お食事の用意ができました』


「まったくあなたという人は……よくガゴリグさんに注意された男に食事を用意させようと思いましたね」

「せっかく用意してくれたんだし飯は喰う」

「毒を盛られているかもしれませんよ?」


 餃子、ひまわりの種サラダと既に2品を食べ終わったが。今のところ俺の身体に異常はない。

 続きをうまいうまいと食べているとレイニーも観念して箸を取った。

 長期間の船旅で魚ばかりの食生活が続いていたので新鮮な野菜や果物が美味しい。

 ちょっと辛い肉と緑の野菜で作られた炒め物は特に気に入った。


「で、〈ドール〉って何?」

「彼も異世界転生で、スキルで人形を操れるのですよ」

「人間に似過ぎだろ」

「彼は美しい死体を改造して人形を作るので」


 なるほど死体で遊ぶなと怒っているってことだろう。

 ゴミカスと呼ぶほど嫌な様子だけど、俺はそこまで怒り湧かないな。

 仲間を殺されて〈ドール〉にされているかもしれないが、それなら早めに教えてほしい。


「はー美味かった」

「……〈国王許可証〉は貰いましたし宿を探しましょう」

「俺ちょっと国王と2人きりで話が聞きたいから行ってくる」

「危険人物だと分かっていて何故」

「どうしても聞いておきたいことがあるから」


 相談の結果、レイニーが部屋の外で待機しているならOKという事で決着がついた。

 再び国王の部屋に行くと、床にあった〈ドール〉がなくなっている。

 そして何かをベッドへ運んでいる様子。


「えーと国王様に2人きりで聞きたいことがありまして」

「抱けるかどうか?」

「俺のことが美女にでも見えているのかは知らないですけど」

「さっきから何も知らない口ぶりだね」


 だってレイニーが教えてくれないのだから仕方ないだろう。


「だから聞きにきたんですよ」

「僕がレイニーをレイプした時のことを?」

「あんた病気でもう動けな……はい?」


 思考が一瞬で停止した。

 ホンイツはかなり顔色が悪い。

 さっき俺たちが部屋に入った時も、彼はゆっくりとしか動けなかったようだった。病気で動けないから〈ドール〉に世話をしてもらっているのか聞こうとしたのだ。


「やっぱり何も聞いてないのか」

「もういちど言ってください」


 自分の耳がおかしい可能性に賭けてそう言った。

 レイプという単語が選ばれるのはわけが分からないからだ。

 国王様ともあろう人がわざわざレイニーをナニするのも意味が分からん。


「強姦と言った方が分かりやすいかな」


 ガゴリグさんの忠告はこういうことだったのかと腑に落ちた。

 明らかに病人な今は襲われる心配は薄い気はするが、一応注意する。

 ホンイツさんは淡々と、子供時代に転生してきたレイニーをカミノ王国から金で買って首輪を繋いで飼いレイプした日々のことを、まるでそれがごく当たり前の日常だったかのように語り始めた――。


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