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第78話

作成したのが随分前なので、読み直すと…物凄くグダグダになっているなぁと思いつつも修正する気力が起きないダメ人間と化しています…。

「うーん。どこぞの卵から盗んでいるようで、罪悪感が消えないなぁ…」


シリウスは、果物系の人面樹の生成を終え、とりあえずという形で肉系のモンスターである『コカトリス』を生成しようと思い、召喚魔法で必要な材料である『鶏の卵』を召喚したものの、何だかなという気持ちに襲われていた。


「まあ、仕方ないよ。コカトリスを生成するには、鶏の卵はザッと100個いるんだしさ」

で、無精卵だといいんだけど。

有精卵じゃなくなぜに無精卵なんだか。

とりあえず、解析で調べるか。


≪鶏の卵-解析-≫

・ゼノア帝国産の卵

・奴隷29番が丹念込めた卵

・無精卵


「ど、奴隷29番!?ま、まさか…ゼノア帝国っていう国は、国民を奴隷のように扱っている国なのか?」

そんなバカなことがあってたまるかと俺は思った。

ま、まあ…エルフ狩りする国があるんだ。

その中でも、あのフリックという少女だけでも助け出すことが出来たものの、まだまだラグーン王国に囚われ続けられているエルフは、山のようにいるのだ。

今はまだ、あの国に囚われ続けている、多くのエルフを助け出す術はない。

それ処かまだまだ、ここリーベルタース周辺は、何もないのだ。

彼らを養う処か生活の基盤すら出来ていないのだから。

今はやっとのことで、野菜・果物は確保出来るようになった位なのである。


「ま、まあ…召喚して出てしまったからには仕方ない。ここは使わせて頂きます」

俺はそうぶつぶつと言いつつ、改めて必要な材料と生成方法を確認したのである。


≪コカトリス-生成材料-≫

・無精卵の鶏の卵(100個)

・普通の石ころ(適量)

・片栗粉(適量)

・雷おこし(適量)

・賢者のローブ(マジックストーキョーの土産物でも可)

・マナ(適量)


「うーん。マナ以外はどこからどこを…?今更ながら材料は不思議しかない」

まあ、いいんだけどね。

で、生成方法を確認するか。


≪コカトリス-生成方法-≫

普通の石ころを粉末状にします。

雷おこしを細かくします。

粉末にした石ころと雷おこしを混ぜ合わします。

混ぜ合わした材料に片栗粉を入れて更に良く混ぜます。

賢者のローブの上に無精卵を置きます。

混ぜ合わした粉末を卵の上にまんべんなく掛けます。

後はマナを適量に注入するだけです。


「まあ、そんな所だ。とりあえず…やるか」

俺は、賢者のローブをイメージしながら召喚魔法を唱えたのだった。






「今どき…賢者のローブって売れる?」

中央大陸にあるクアルト共和国・マジックストーキョーで、観光に来る客目当てに土産物として販売の賢者のローブを用意している、フェルンに向かって親友のエレーンは言った。

「売れるよ。だってここは伝説の魔法使いフィルカと伝説の僧侶フォルナが生まれ育った故郷だよ?それにうちは先祖代々その家系を守り続けてるんだよ」

「そうは言っても…時々と無くなってるじゃない。ちゃんと在庫管理ってしてるの?」

「うっ…!在庫管理って苦手なんだよ。だって…仕方ないじゃん。勝手にフラッと…ほら。また…」

「…確かにフラッと消えてる。まるで、どこかから呼ばれて消えてるような」

「そんな神みたいな魔法があってたまる?平和な時代に魔法なんて…何度やっても上手く出来ないし」

そう、先祖が後世のために書き残した書物のみ、今の時代に魔法として伝わっているものの、誰一人と火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法といった精霊魔法は勿論、治療魔法を使いこなす人間は、今の時代にはいないのである。


「うーん。もしかしたら、読みが違うのかも知れないかな」

「そうかなぁ?Fireはフィレでしょ」

「読みはそうだけど、何か違う気がする…」

昔はもっと違う発音で魔法を唱えたに違いないとエレーンは、ふと思ったのだった。


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