第53話
アレコレソレドレとグダグダになっている為、色々と気になる点は大いにあるかと思いますが、気にしないで下さい。
「城中を探し回りましたが、やはりいません」
昨夜から明け方まで、一晩中掛けてカーツたちは、いなくなったフリックを探し回ったものの、結局は見付からなかったのである。
「それに霧がなぜか晴れています。あんなに水の魔石を設置し、霧を大量発生させていたというのに」
「それとコレを見てください。水の魔石が粉々に破壊されています」
魔石を破壊する相手は、早々といないことから、ルーツはカーツに続いて言った。
「とにかく…このことをまだ王に言うなよ。城にいなければ、国内中を探すのだ」
「は、はい…」
デイルスに言われるまま、デイルスは、手掛かりを求めてもう一度と地下へと向かったのである。
「な、何だよ…コレ!何が遭ったっていうんだよ…」
朝一にシェリアーノの森を出てすぐ、南西の森にあるピュリアーツの森へとシリウスたちは行くものの、辺りは火で燃え尽くされ、跡形も無かったのである。
「い、いやああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
燃え尽くされた跡を見て、フリックは声を上げながら気を失ってしまい、倒れ掛けた所をそっとシリウスは抱き上げたのである。
「フリック…」
「大丈夫…気を失っただけだ」
シリウスは、ネイサスにフリックを渡しながら言った。
「…俺がフリックにあの話をしなければ良かった」
レイオスは、寝かし付ける際に人間の話をしたからだと自分自身を責めていた所、森の奥から誰かがやって来たのである。
「…無事に戻ったか。ネイサス、レイオス、エリオス。そして…フリック」
ルシウスは、マイラスとクレイスと共に奥から来るなり言った。
「兄貴…」
「森に一体、何が…」
「あ、ああ。ん…彼は?」
ルシウスは、ふとシリウスに気付いた。
「ああ…。彼はシリウス。彼にフリックを救出して貰ったんだ」
「どうも初めまして…シリウスです」
「ああ…。俺はルシウス。ピュリアーツの森の村長代理だ。とにかく…ここで話をするよりも奥で話そうか」
そうルシウスは言うと、フリックを抱き上げると共に森の奥へと彼らを案内したのである。
「…余程、酷い目に遭ったようだな」
ルシウスは、簡易であるものの、フリックをベッドへと寝かし付けながら言った。
「ああ…。それよりも森がどうして?」
「…それは、お前らが森を出てすぐのことだ」
ルシウスは、突如とラグーン王国の兵士たちが現れ、住人を奥へと避難させている間に火を放ったということであった。結界も水の魔石によって破られてしまったということだったのである。
「…ということは、今は結界は…」
「ああ。張れないのだ。どこか安住の地へと移りたい所なんだがな…」
「だったら…俺の所に来る?」
シリウスは、北方大陸のリベルダ領土ならば、安心して暮らせる筈だと思いながら、提案したのである。




