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第49話

色々と変わるかも知れません。

次回<第50話>掲載後、本格的に休載します。

「つぅ………」

飛行慣れているレイオスに道案内されるまま、西の大陸へと着いた途端、エリオスは、嘔吐を繰り返していた。

「大丈夫か?エリオス」

「…大丈夫じゃないかも」

レイオス以上の速度で、経った3時間余りで西の大陸へと着いたのだから、尚更であった。レイオスの時は北の大陸へと行くのに、半日も掛かったというのに、シリウスの浮遊は余りにも早過ぎたのである。

「す、すまない。前世で憧れていた魔法が使えるもんだから…」

ついついと調子に乗ってしまったことから、シリウスは詫びたのである。

「気にしなくていいさ。で、肝心の霧なんだが…」

ネイサスは、西の大陸にあるラグーン王国の方角を指しながら言った。

「…確かに霧が尋常じゃない程に覆われているな。コレは…」


≪霧-解析-≫

・エルフの魔法や腕力を無効化にする霧。

・霧を晴らす方法は、国内に設置されている『水の魔石』を破壊。


「どうだ?分かったか?シリウス」

「うーん。国内に設置されている、水の魔石というモノを破壊すればいいみたいだ。ただ、数が余りにも多い」

ザッと確認しただけで、100は優に超えていたのである。

「そんなにあるというのか…!全くどれだけエルフを捕まえて…」

私欲のためにエルフを捕らえているというのは、間違いはないだろうとレイオスは返した。

「だから…ここは俺一人で行く。エルフのお前たちは足手まといにしかならない」

「いや、俺たちが行かなければ、誰があいつを…フリックを…」

「魔法を封じられてしまう以上、どうやってあの子を助けられると言うんだ?」

「…そうだな。すまない…」

「それにあの子だけじゃない。この国に囚われているエルフを全員救出が出来れば…と思っているから」

シリウスはそう言いながら、流石に布で合わしただけの服は拙いことから、どこかの戦士風の格好へと着替えたのである。

「…すまない。じゃあ…俺たちはこの辺りで待機しておく。妹を…フリックを…頼んだぞ。シリウス」

「…ああ。分かっている」

シリウスは、召喚魔法で金貨10枚と召喚すると、ラグーン王国へと向かったのである。



「入国に金貨5枚必要だ」

門番で一人ひとりと入国する際、衛兵たちに入国金として支払っていた。

その日の宿を求める者から旅の商売人からもお金を求めていたのである。

但し、ハイエルフやシルヴァンエルフの少女連れの場合は、それ以上の価値ある故に入国金の支払いは無しのまま、入国していた。


(…どうやらここにネイサスたちの言う…フリックという子が捕らえられているというのは、間違いないようだな)

シリウスは、列に並びながら心の中で呟いたのだった。






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