第48話
成人向け要素が含んでいますので、苦手な方はご遠慮お願いします。
また、アレコレソレドレと文章構成は勿論、設定や食い違い等は大いに有りますが、気にしないで下さい。
「えっ!?いない…?」
ネイサスは、シェルファの世話役をしている、ハイエルフの女性ミリアムからシェルファがいないことから言った。
「はい。一週間程前に北東大陸にあるノイント都市国家に行ったばかりでして…」
「…そうか。いつ頃に戻って来る予定だろうか?」
「そうですね。今回はちょっと長いかも知れないと仰っていたので、私もそればかりは分かりません」
「…無駄になってしまったか」
「いえいえ。何かシェルファ大長老に言伝でも残しておきましょうか?」
「いや、いい。俺たち兄妹の問題だから」
ネイサスはそう返すと、シリウスたちの所へと戻って来たのである。
「あっ!ネイサス兄貴。どうだった?」
「シェルファ殿は、一週間位前にノイント都市国家に行ったばかりで留守らしい」
「ノイント都市国家…?」
何とか誘惑に勝ち取りながら、シリウスは気になって返した。
「北東大陸にある人間の国の一つですよ」
「そうだ。シェルファ殿に協力を仰ぐのは無理そうだ…」
「だったら、俺がそのラグーン王国に覆われているという霧を晴らすというのは…」
「…霧を晴らす方法に何か考えはあるのか?」
「まあな…」
まずは行ってみないと分からないけどとシリウスは返したのだった。
何しろ、瞬間移動魔法は、一度も行ったことのない場所には行けないのだ。
「俺、この人数で浮遊するのはさすがに無理だぞ」
只でさえ、自分を含めて浮遊は限界に限界だったことから、レイオスは言った。
「…そうだな。俺の浮遊魔法で良ければ行こうか?道を教えてくれれば行けると思うし」
「いいのか?」
「ああ。それに急いだ方がいいだろ?」
もういなくなってから日は経っている筈だからとシリウスは返したのである。
「それもそうだな…」
ネイサスもそれに同意すると、シリウスは浮遊魔法を3人に施しながら、西の大陸へと向かうことにしたのだった。
「ほーら…今日は新しい玩具だぞ」
今日も朝からずっとぐずぐずと泣き濡れている、フリックにデイルスは地下へと来るなり言った。
「ヒック……ヒック……ううぅ…もういらないの」
「そう言うなよ。せっかくとお前のために用意したんだぞ」
そうデイルスは言うと、また、足が閉じ掛けていたことから、カーツとコーツの二人掛かりで、フリックの足を目一杯と開かせたのである。
「い、いや…!はなしてなの!」
「そうそう…良い話を聞かせてやろう」
泣き濡れながら、無駄な抵抗をしているフリックにデイルスは、冷たい口調で言い放つと、フリックは更に泣き崩れてしまい、その間に真新しい魔吸具を填め込んだのだった。
<第50話>迄掲載したら、本格的に休載させて頂きます。




