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第38話

少し内容が内容なので、夜に更新しました。

毎度ながら色々と思う所は多々あるかと思いますが、アレコレソレドレと突っ込まないで下さい。

「どうだ?ミレイ。魔法は順調かい?」

スライスの元で、風魔法の特訓をしているミレイに向かってシリウスは言った。

「うん。順調よ。あたしね?さっきレベルが上がったんだよ」

「へぇ-…確かに少し上がっているな」

とはいえ、MPが2増えただけなのだが、それでも地道に上がっていることには、間違いないだろう。

「魔法を使うには努力が一番ですよ。努力あってこその結果ですから」

「スライスの言う通りだね。あー…スライム状態のスライスをぷにゅぷにゅしたいなぁ…」

「えっ!?いいですよ」

「い、いいの!?」

(いいんかい!)と俺は心の中で思ってしまった。

「ぷにゅぷにゅしていいのー」

スライスはスライム状態になると、ミレイは思わずと飛び込んだのである。

「あー…ぷにゅぷにゅしていて疲れが飛んでいく」

「…とっても硬い石を使っている割には身体が柔らかいんだな」

「にんげーんのときねー!ぼく、すっごくかったいのー!」

「そ、そうなのか。へぇー…」

「で、シリウスさん。人面樹の方はどう?上手くいってる?」

「あ、ああ。さっき1体だけな…」

そうシリウスは言うと、ゴボウをせっせと生成している人面樹を指差したのである。

「あ、アレ…なの。なんか想像してた人面樹と違うような…」

「お前もそう思うか。実は俺もなんだ」

「あの子はああいうせーかくなの。気にしなくていいのー」

「そ、そうかい。とりあえず、残りの生成は明日に回して今から釣りに行こうかと思うんだが…」

「んー…行ってらっしゃい。あたしは魔法の特訓の続きをしたいから残るよ」

「ぼくものこるー。ミレイっちといっしょにいるー。シリウスっち。がんばってねー」

人間形態と呼び方は違うような気がするが、敢えて気にしない方向で、俺は二人(?)に報告すると、リベルダ領内にある海ある場所へと飛行魔法で行くことにしたのである。






デイルスは、今は王座に居座るカイシェイドに報告をしていた。

「それは良い。ならば、人間との交わりを行えば、魔力を持った者が出来るかも知れないな」

「では、王…」

「ふむ。直ちにここへ連れて来い。後は霧の量を増やすのだ」

「はい。分かりました」

デイルスは、急いで地下へと向かったのである。



「いやなのー!もうおうちにかえりちゃいの!」

気が付いたばかりのフリックは、また、嫌だと地下で泣き崩れ出していた。

「ほら。大人しくするんだ…」

カーツは、15本目となる魔吸具を填めようとする中、デイルスがやって来たのである。

「もうその辺にしておけ。カーツ」

「ど、どうしてですか?デイルス様。まだまだ、魔力は十分に抽出が出来ていませんが」

「王が連れて来いと言われたのだ…」

そうデイルスは言いながら、フリックに繋がれている枷をガチャリと外すと抱き上げたのだった。

「ヒック……ヒック……」

(王の所に連れて行く前に丹念に身体を洗ってやるとするか)

デイルスは心の中で呟きながら、グズるフリックを連れ出したのだった。










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