第33話
色々とグダグダモード全開ですので、気にしないで下さい。
「経った一人で森の外へと探しに行っただと…?」
ルシウスは、集落へと戻って来たエリオスから話を聞くなり言った。
「はい。でも、レイオス兄さんはルシウス兄さんと一緒で精霊魔法は使えますし…」
「だが、剣は使えないだろう。オレも行く」
いざという時、魔力が切れた時は戦えなかったら意味がないとネイサスは、研いでいた剣を鞘へと戻しながら言ったのである。
「いや…ここは…。あー…俺は離れられないか」
「ネイサス兄さんやレイオスには任せられない!僕たちが行く」
「いやいや。色魔法と生活魔法のお前たちが行った所で何の役に立つと言うんだ?フリックを連れ戻したい気持ちは分かるけど、役に立たないだろう」
マイラスとクレイスは、ルシウスにそう言われてしまい、黙り込んでしまった。
マイラスはともかくとクレイスは、良くフリックから『クレイシュにーさまはセンスがいちゅもいまいちなのー』とワンピースの色合いで言われてしまい、一度も色魔法で作った、ピンクとグリーン、ピンクとブラウン、ピンクと…という組み合わせのワンピースは着てくれないのである。それ故に亡き母フィリアと同じブルーとシルバーのワンピースを好んで着ていることが多い現状であった。
「とにかくマイラスとクレイスは俺と待機だ。レイオスのことだから大丈夫だと思うが、ネイサス、エリオス…頼んだぞ」
ただ、今はフリックのことが心配で、仮にも村長代理がここを離れる訳にはいかないこととここにいる、フリックと同世代のハイエルフの少女たちを守るためにルシウスは、残ることにしたのである。
「そういえば、シリウス様。知っていますか?」
リーベルタース城へと戻る車の中、今は眠っているミレイをチラリと見ると、スライスは気になることがあることから言った。
「ん?何だ?スライス」
「最近、エルフたちが人間の手で狩りの対象になっているそうですよ。ああ…人間全員がってことはないですよ?」
「当たり前だ。エルフが狩りの対象…?」
「はい。この世界は人間の数が圧倒的に多い中、欲の中で特に溺れている、西にある大陸であるラグーン王国では、盛んにエルフが狩られているそうです。また、魔物は貴族のペットとして各地で囚われているとか。ペット以外でも飼われていますが、基本的にペットとして色んな目に遭っているとかで…」
それ故に万一に備え、人目を避けるためにもスライスは、人間形態へと今はしているのだと言った。
「………それは只事ではないな」
「ええ。エルフの中でもシルヴァンエルフは、絶滅危惧種なので…心配です」
その中でも1000000000000分の1の割合で、ハイエルフ同士の両親からシルヴァンエルフの女の子が12年程前に誕生したのだというのだから、尚更だということであった。
「…ってなんでスライスはそのことを知っているんだ?」
「なんでって…魔物は生成されると何でもすぐにこの世界の状況を把握しますから」
リーベルタース城付近で飛び跳ねていたのもそのためだと、スライスはさらりと返したのである。
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暫くの間、手術兼入院の為、更新は出来ないかも知れません。




