第22話
今現在、別作品としてゲーム系小説の構想を練っているため、暫くの間、更新は遅くなるかも知れないため、ご了承お願いします。
「涼しい風だね…」
ミレイは、俺の唱えたウィンドに気持ち良さそうにしながら言った。
「ああ。ただ単に風が吹いているだけをイメージしただけだが…」
「それで十分だよ。夏は凄く暑くて良く倒れる人が多かったんだ」
「そうか。じゃあ…試しにやってみるといい。ただ、まだ君はマナが少ない分、簡単に出来る魔法だと思うから」
「う、うん。分かった。不思議な力ってマナって言うんだ…」
「そう俺は解釈しているだけだ。気にするな」
「そうだね…。じゃあ………ウィンド」
ミレイはシリウスに倣いながら、風魔法であるウィンドを唱えたのである。
「あっ!で、出来た…!あたしにも出来たよ!」
先程の俺のウィンドと同じ風が意図も簡単にミレイも出来たのだ。
「良かったな。レベルを上げれば、他の風魔法も使えるようになる筈さ」
「そうだね…。あ、アレ…?」
フラッとミレイは、少し倒れそうになった。
「魔法を多用すると、疲れやすいと聞くからな…。夕飯が出来るまで休んでおくといい」
「ごめんね。来たばかりなのに甘えちゃってさ…」
「別にいいさ。それにずっと一人だったし、話し相手がいた方が楽しいし」
「そうだね…」
ミレイはそう返すと、まだマナが少ないが故に眠りの中に落ちていったのである。
「さてと…俺もさっさと調味料の原料となるプラントを生成していくか」
俺はぶつぶつと言いながら、塩となる≪ソルト・プラント≫の生成を始めたのだった。
「赤の魔石は粉末にしたから…馴染みの塩であるクレイジーソルトを混ぜ合わす…だったな」
魔物生成書の生成方法を再確認する。
「で、最後にマナは適量…か。ザックリだよな…。まるで、俺の性格を表しているかの如くで」
混ぜ合わせた材料を、通称プラント畑と名付けた場所へとばら撒くと俺は、マナを注入したのである。
すると、どうしたことでしょう?
まだ5分も経たない内から芽が出て来たではありませんか?
「は、早いな。流石は異世界…!いや、俺の魔力か!?」
更に成長すると、真っ赤な花々を一面に咲かせたのである。
「こ、コレが…ソルト・プラントか。何だかほんのりと塩の匂いがする」
とりあえずと念のために確認しておこう。
誤ったモノを作ったんじゃないかと不安だし。
≪ソルト・プラント-能力分析-≫
名前:ソルト・プラント
種族:プラント
技:驚かす
攻撃力:10
防御力:2
魔法力:10
魔法防御:20
敏捷性:0
器用さ:9999+α
-説明-
塩。
花びらを乾燥した後、粉末にすると、多種多様な塩として料理に使用することが出来る。
「な、何だ。魔物じゃないのか…」
『失礼ね!魔物よ!魔物!』
ん?声がしたぞ?もしかして…?
『もしかしてもないわよ!さっき生成したでしょ。あたしよ!あたし…ソルト・プラントよ!』
「あー…すまない。分析すると普通の花だと。そうだよな…魔物生成書は魔物しか作れないんだよな」
『そうよ。まあ、あたしは魔物といっても今はもう驚かすことしか出来ないんだけどね』
「そうなのか…」
『だって…平和な時代に魔物生成ってどうかしているわ。暗黒の時代ならまだしも、平和な時代に魔物ってのはね。ペットとして使われるか調味料として使われるかのどっちかだもの』
「へぇー…そうなんだ。とりあえず…調味料として使ってもいいか?」
『さっきの話を聞いといてそれ?まあいいわ。そのつもりであたしたちを生成したんだし、喜んで使ってくれていいわよ』
「あ、ああ…ありがとう」
何だか心の声が漏れたなと思いつつ、俺はその生成したばかりのソルト・プラントの花びらを摘んだのである。
『足りなくなったらまた言ってね』
「あ、ああ…」
ってすぐに元に戻っているし…と俺は思いつつ、次の調味料となるプラントの生成を始めたのである。
話はもうグダグダのグダグダなので、アレコレソレドレと突っ込まないで下さい。
次回の更新予定は、7月末予定です。
あくまでも、予定ですけどね。




