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第21話

色々な意味合いで、食い違いや後付け設定は目立っている為、アレコレと気にしないでくれると嬉しいです。

ソルディア・カオスティック・マジフィニクッス・ピーストと呼ばれる世界。

かつて、世界は何万年も間、ソルディア・カオスティック・マジフィニクッスと呼ばれ、剣と魔法が日常化していたという。

勇者と魔王との5万年に渡る果てしなく長い戦いから、世界に完全平和という時代が訪れたことにより、以前、転生女神の所からやって来た、ポックが言っていた通り、最後に平和の証としてピーストが付けられ、世界は平和で豊かな世界を齎した。


だが、平和な世界というのは、表面的なことにしか過ぎなかった。

人間というのは、欲深いモノなのだという。

それ故に小国である、アーノルド連邦は、名だけの貴族を中心に生活は、質素そのものの生活を強いられてしまい、飢えて死ぬ生活が何千年も続いているということであった。他国との繋がりを断ち切ってしまったことが主な原因で、自給自足が何よりも大事だという精神だけが残ってしまったということであった。


「ってな感じなの。ごめんね?他の国のことなんて全然知らなくって。もっと大きな国ならば、色々と分かるんだろうけど…」

「いや。構わないさ…。欲深いモノだということだけ分かれば十分だから」


確かに人間は、欲深いよな。

欲しいモノを手に入れるためならば、手段は選ばないし。

どこの世界も一緒ってことか。

とりあえず、ミレイの能力を分析してやらないとは、

結果次第では、向いている魔法が分かるかも知れないからな。


「じゃあ…ミレイさん。能力分析してみるから」

「ええ、お願い」


≪能力分析≫

名前:ミレイ・Y・アッシュベイン

前世:アネット・K・アッシュベイン

性別:女

種族:人間

聖龍暦:99985年4月21日

スキル:なし

オマケスキル:なし

魔法:黄魔法(Lv1)、風魔法(Lv1)、召喚魔法(Lv1)

-能力-

レベル:1

HP:24

MP:10

攻撃力:12

防御力:8

魔法力:12

魔法防御:10

敏捷性:10

器用さ:12


「ど、どうかな?あたし…魔法、使えるかな?」

「あ、ああ。今の所とレベル1の黄魔法と風魔法と召喚魔法は使えるみたいだな」


ん?黄魔法って何だ?

そういえば、俺自身も能力分析した際、色魔法ってあったけど、それって何なんだ?

というかさ?

俺の時は文章だったけど、ミレイにはちゃんと数値化で表示なんだな。

まあ、いいけどさ。

数値化すると、とんでもない桁になるだろうし。


「やっぱり…!魔法は使えるんだね。あたし」

「ああ。発音さえちゃんと出来たらレベル1の魔法は使えると思うぞ。風魔法だとそうだな…Windとかだな」

「ワインド?」

「違う違う。ウィンド。確かにこの本によると、ワインドって書いているけどな…。普通はウィンドって読むんだ」

「そうなんだ。で、どうやって使うの?そのまま発音しただけでは意味ないでしょ?」

「あ、ああ。そうだな。俺の直感でやってみるけど、いいか?まだ、俺は精霊魔法ってのは使ったことがないんだ」

「まだ、使ったことがない…?どういうこと?」

「あー…俺、この世界に転生したばかりなんだ。だから…色々と自給自足として調味料から作ろうかなと思っていた所に君が来たって訳だし」

「そ、そうなんだ。転生者って…良く分からないけど」

「君はこの世界の人間だから仕方ないさ。とりあえず、ウィンドは風魔法だから風をイメージしながら………」


≪ウィンド≫

俺は殺傷能力のない、ただ風が吹くだけをイメージしながら唱えてみたのである。




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