番外編85 木
『その辺にある木』
って何?ただただ、その辺にある木って何?
あたし?何かしたかなぁ。
あたし、坂東涼子って言うんだけど、良く幼馴染みのあっこ(古屋溫子)とは、小4~中学1、中学3年とクラスは一緒だったのよね。
あっこに言われるまま、気に食わないっていう女には相手しないようにしてたし。
だってさ?声掛けるのは拙いじゃん?
あっこが言うから正しいんだし?
幾ら話し掛けて来ても無視してやってたし?
別にいじめてないよ?あっこが無視しろって言うから無視してたし?
あっこの言うことはなんでも正しいからあたしは、いじめられずに済んだ訳だし?
中学の定期テストで90点以上も採れないって可笑しいでしょーよ!
普通、みんな絶対に採れるし!
あたしなんて全教科95点以上よ?
それなのに、あっこの言う女は殆ど30~40ってどんだけバカなのよ!
あっこの言う女のせいでさ?
内申点は100点満点中10点って何よ?
無視してただけなのに?いじめも全然してないのに?
なんでよ!って話なんだけど?
お陰で志望校は落ちるし併願で私立行く羽目になったじゃん!
で、それから何年か経った頃。
なんで、木になってる訳?いつ、どこで、死んだって話なのよね。
平凡に何もしてないあたしが木って可笑しいじゃん?
ホント、異世界って何もかも理不尽で出来てるから嫌いよ…!