表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

163/277

番外編54 魔粒

ここ、マジでどこやねん?



うちねん?森下眞弓(モリシタマユミ)って言うんやけどね?ウエルソンで販売の仕事してたんや。

何しろここはうちの実家からチャリで10分弱や。

で、交通費支給ってことからや。うちは月に10万もらってんねん。

別にいいやろ?

それとな?

小・中学時代の気に食わん女もたまに来店するねん。

で、その女のカードのポイントを勝手にガッポリ取っただけで、職場の本社で呼び出しくらうし指導やで?

なんで、今更指導やねん!?

学校やないんやし、ホントおかしい話やで。

っつーか子どもん時みたいにチクんなやって話やねん!

子どもん時はそりゃー…殴ったり蹴ったりしたもんや。

いい歳しておっせーんだよ!食うのが!給食ぐらい1分内でサッサと食えって話やで!

そんなちんたら15分も掛けて給食は食うもんじゃねーよ!

一口辺り50回近く噛むとか有り得んわ!普通は一口1回やろう!

食器とか片付ける側を考えろや!って話やで!

普通は殴りたくなるやろ!蹴りたくなるやろ!

とろいしもう同じ女として最低の女やったんや。

100メートル走もそうや!10秒ってメッチャとろいやん!

普通は100メートルは、0.00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000001秒やろうが!ホントとろいしのろいしうざったい女やったんや。

そんな女を殴ったり蹴ったりしてどこが悪いんやって話や。



あー…アレからあの女も来店せーへんし、毎日がうざいわー。

マジでぶっ殺したろうか!って思ってんねん…って思ったら、ここ、マジでどこやって話。



『あー…あー…マイク…テス…テス…テスト中。うん。問題はないですね。えー…今からここにいる方には第二の人生を抽選してもらいたいと思いまーす!』

はぁ?なんやねん?

マイクテスト中ならそんなんいらんやろ!

ぶん殴ったろうか!って思うような声が響いたんやけど?

ってか第二の人生って何やねん!?

ファンタジーみたいなもんはいらんわ!そんなのガキん内に卒業しとけって話やで!



なんか知らんけどな?

次々と同じ日本のどこかに転生してるやん!

どこが第二の人生やねん!って話や!

有田未玖(アリタミク)≫だの≪斉藤悠乃(サイトウユノ)≫だの≪宮下奏(ミヤシタカナデ)≫だのしょーもない名前に転生やね。

うちみたいな森下眞弓っていう立派な名前じゃねーよね。



で、何かうちさ?妙な箱に突っ込んでくださいって言われたから突っ込んだんや。

なんで『その辺に落ちてくる魔粒(マツブ)なん!?』って言いたくなるまま、そのまま、どっかに飛ばされたんやけど?



つーか…ここはマジで何度も思うけど、どこやねん!?

魔粒ってファンタジーやん!?そんなのいらんやろ?

さっきまで日本のどこかでええねん!

第二の人生もイジメ倒したいんや!なんで、ファンタジーやねん!

っていうか、何も出来へんやん!

魔粒っていうからには、なんか出来てとーぜんやろ!?

なんで、何も出来ないまま、じっと変な色の海を見なきゃあかんねん?

海っていったら黄色やろ!なんで青っぽい色してんねん!

コレやからファンタジーは嫌やわ!



海の色は昔から黄色や!青なんて認めへんわーーーーーーーーーー!

と叫んだところで誰も気付かれへんってどーいう人生やねーーーーーーーーーん!

としか言いようがないうちは、このまま、第二の人生をいつの間にやら、ずっと魔粒として転生を繰り返ししてしもーたやんかーーーーーーーーーーーーーー!

コレもソレもなぁ?

あのくっそとろい女のせいやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

ひたすらに叫んでも、誰も聞こえへんってどーいう世界やねーーーーーーん!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ