番外編48 魔蒟蒻
(な、なんじゃー!こりゃー!俺の身体がぷるっというかぷにゃってしてんぞ!?)
気が付いた、俺はどういう訳なのか分からないが、「その辺にいずれ堕ちて来るだろう、魔蒟蒻」という肩書きの下、そのままの意味合いの形で、ソルディア・カオスティック・マジフィニクッス・ピーストっつう…ごっつー長い異世界へと転生していた。
魔蒟蒻って何だよ?そもそも、俺。
勉強は出来ない、プルプル頭だぜ?
つーか…そんな理由だけで、魔蒟蒻?
うーん。前世で何をした?何か心当たりはあるようでないんだよなぁ。
うん。マジでない。あるといえば、ある。
そう、普通に出会い系サイトで気になる女性に「いい名前だね」って突っ込んだ途端、俺の意識はどこかに消え去ってしまい、気が付けば、コレだよ?
名前についていい名前だと言うのは、当然じゃん?
だからって何?いや、何って言われても何なんだろうけどさ。
うーん。恐らくだ。
魔蒟蒻という名前の通りだな。
プルプルとした何かの材料に使われてしまう運命なのかも知れん。
例えば…そうだな。
ゴブリンとか?頭は柔らかそうだしさ?で、意外と強いとかさ。
ってゴブリンって何だよ?例えといえば、例えだけどさ。
うーん。
まあいいや。他にどうこうと思う付かない訳だし、新たなる第三の人生を今から考えるとしよう。