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番外編27 湯浅璃空

コレは終わりの見えない戦い。

魔物との戦いは、未だ終わりを見えない戦いを繰り広げていた。

我が名は、エルリード・フォン・アシュベイン。

コレでも名の通った名門貴族であり、騎士でもある。



この世界は、元々は平和に満ちた世界だった。

だが、この世界に魔王が君臨してから変わってしまった。

何の恨みを持ってこの世界を滅ぼそうとするのか分からない。

彼らの恨みは、この世界に向けられたモノでは無いはずだ。

それでも、我らは戦う術しか無かった。



「コレで一段落…か」

何とか魔物との戦いに我は座り込んだ。

「そうですね。ただ、第二波、第三波とまた来ますよ」

北の大地、死の地と呼ばれる場所から魔物は西に東に南にと襲うのだ。

「リオ。今の内に休める内に休むように皆に伝えてくれ」

「はい。エルリード様も」

「分かっている。我は少し離れた所の様子を見に行くとしよう」

「そ、そんな。お一人では危険です」

只でさえ、お疲れの中で頼む訳にはいかないということから、リオは言ったのである。

「大丈夫だ。我を信じろ…」

そう言いながら、我は少し奥へと向かったのだ。

無論、後で引き返すつもりでいた。



「ウッガルルルルルゥゥゥゥゥ~~~~~~~!!!!!!」

ま、拙い。コレは何だ!?

奥に気配も無くいただとっ!?

蛇のような触手に獅子のような姿をした、魔物に我は遭遇してしまった。

「クッ…やるしかないか」

我は血で汚れた剣を鞘から抜くと、仲間達の犠牲を生む訳にはいかないことから斬り掛かったのだった。



アレからどの位の時間が経ったのだろうか。

ただ、ここはどこなのだろう。

我は、奥に行った筈だ。

強烈な痛みと共に意識を手放した。

ということは、我は………?



「第二の人生の旅、抽選会場へようこそ」

は、はぁ?

第二の人生の旅?

つまり、我は死んだということなのか?

リオたちを守ることが出来ず、死んでしまったということなのか。

「そうですね。今はあなた一人ですので、抽選どうぞ」

「あ、ああ…」

言われてみれば、誰もいないな。

とりあえず、言われるままに我は抽選と書かれた箱から引いてみた。

「転生名前は湯浅璃空(ユアサリク)、転生種族は人間、転生日は2022年2月22日、転生先は日本にある東京都、転生特典は東大必勝頭脳、プレゼントは剣コレクション」

何だ…?と我は訳の分からないまま、ニホンにあるトウキョウトという場所へと新たな転生先へと転生したのである。



それから10年余りの年月が経った。

我は、湯浅璃空という少年として転生し、特に勉強はしていないものの、常に満点を採る日々を送る平和の時代に生きていた。

どうやら、ここは、魔物との戦いに縁のない世界のようだ。

何しろ、前世の世界はこの世界でいう、異世界だったらしい。

何が現実で何が空想なのか分からないが、我のいた世界は本物だ。

だが、我は今はこの世界を生きていこうと思う。

将来、何をしたいのか未だ分からないけど…。









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