番外編24 武本美奈
番外編にしろ本編にしろ、グダグダMAX強で突っ走り中ですので、アレコレソレドレと気にしないで下さい。
常に戦場という中で、俺は生きていた。
魔法使いフィルカと僧侶フォルナによって長きに渡る魔王と勇者の戦いに幕を閉じたものの、俺たちは人同士の戦に巻き込まれていた。
人々は、平和の世界に生きたいと願いつつも戦争という形を引き起こしたのだ。
俺の名は、ラファール。
生まれ故郷であるスーレシア王国は、度々と隣国の国々に狙われていた。
コレから生まれて来る、エルフの大事な子を守るため。
各地に溢れる数多あるという森の中に住むことしか出来なくなってしまった、ハイエルフ及びシルヴァンエルフを守るため。
俺は、大事なエルフ達を守るために人として剣を振るっていた。
「ラグーン王。魔王の時代は終わった途端、どうして人同士の戦を仕向けるのだ」
かつて、魔王の時代はどの国の協力しながら生きていたというのに。
各地に拡がる魔物を倒すために協力していたというのに。
届かない声を俺は言いながら、攻め寄る兵士を斬り続けていた。
そうしなければ、自分の身は守ることが出来ないから。
今、ラグーン王国は、自身の野望のために戦を仕向けていた。
まず最初に目に付いたのが、ここスーレシア王国なのだ。
「クッ…！俺としたことが…！」
うっかりと俺は気を取られ過ぎた。
後ろから俺はバッサリと背中を斬られたのだ。
魔物との戦いが終えてから1年。
今の時代を生きる俺は、平和のために剣を振るっていたというのに。
だからといって、今はまだ魔法を扱う者は少なからずといるものの、治癒魔法は…。
「ラファール殿…！」
「お、お前…ファズか」
「は、はい。今、治療を…！」
「も、もういい…。俺は…もう助からん…」
唯一と治療魔法を扱う彼だが、俺はもう自分の運命を悟っていた。
このまま、受け入れるしか無いのだと。
「い、いいか…。ファズ。強く…生きろ…。コレが…最初で…最期の…隊長命令だ」
俺は涙ぐむファズにそう言い残しながら、息を引き取ったのである。
(そうか…。ここが第二の人生の場というものか。あの魔法使いの言っていた…)
過去に何度も転生をしていたというフィルカから聞いたことがあったから。
まあ、いい。
今度の人生は、今とは真逆の人生を送りたいモノだ。
そう願いながら、俺は長蛇の列の後、やっとのことで抽選したのである。
『転生名前は武本美奈、転生種族は人間、転生日は2025年10月10日、転生先は日本にある鹿児島県、転生特典は絶世の美少女、プレゼントは家庭用ゲーム機全般』
何だか良く分からないプレゼントだが、俺はニホンという世界へと転生したのである。
「や、ヤバい。メッチャ面白いけん」
鹿児島県という土地柄に生まれた俺は、すっかりとニホンに馴染んでいた。
家庭用ゲーム機全般というプレゼントのお陰で、かつての生活とは真逆を送っているのである。オマケに容姿が絶世の美少女だからなのか、親も親で色々と好きなモノを買ってくれるのだ。
ただ、心残りなのはただ1つ、
俺のいた世界で、エルフはどうなっているのだろうか。
大丈夫だろうか…と今となっては異世界へと転生することなんて早々ないなと思いながら、俺は第二の人生として、武本美奈という名で生きることにしたのである。
