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番外編23 ランドリア・バートン

本編に登場予定ですが、まだまだ当分先です。

「きゃー!かっわいい!!!!!」

あたしは、ペットショップを訪れていた。

一週間後、あたしは誕生日なのだ。

「で、どれにするんだい?レナ」

「うーん。どれにしよう。パピヨン、すっごくかわいいなぁ」

お値段も30万弱ということもあるが、何よりも可愛いのだ。

仕草も容姿も何もかもあたし好みなのである。

「ん?パピヨンにするか?」

「うん!コレが良い」

父親と決めながら、あたしは遂に念願のペットとしてパピヨンを手に入れた。



「一週間後が楽しみだなぁ!」

ペットショップで、すぐに飼うというのは大人の事情で出来ないようで、あたしは一週間後が楽しみで仕方なかった。

名前も考えたし、新しい家族として迎える準備は既に出来ていた。


が、その日の夜。

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

突然、大きな地震に襲われてしまったのである。


ああ…コレは…ヤバい…。

あたしの意識はどこかへと消えてしまったのだった。


(何ここ?真っ暗だよ。お父さん!お母さん!どこ!?)

あたしは声を出そうとしても、何か可笑しな空気だった。

オマケに人魂みたいなモノが浮いているし。

ということは、あたし…も!?

う、うーん。さっきの地震だよね。

原因として考えられるのは。


ん?何なに?第二の人生を抽選?

何ソレ!?厨二病みたいな感じで転生ってこと!?

今どき良くあるよね。こういったライトノベルみたいな作品。

ということは、あたしもその時代の中に突入ってことか。

出来れば、第二の人生は…生活が楽だといいな。

学校とか苦痛しか無かったし。

唯一の癒やしとなるペットにも触れられず、息抜きにゲーム・アニメの毎日のあたしだけど。


そう思いながら、あたしはどうやって抽選されているのだろうと思いながら、やってみた。

そこで、女神様みたいなモノが読み上げたんだ。

『転生名前はランドリア・バートン(雌)、転生種族はコボルト、転生日は聖龍歴99990年7月7日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッス・ピースト、転生特典は周囲察知、プレゼントは癒やしをお届け』


何コレ?という意味不明ながら、あたしはコボルトとして転生したのだった。



「いいかい?ランドリア。今日から君は北に行って欲しいのだ」

今、北は街の発展が進んでいるという。

癒やしの空間がとても必要ということから、あたしは出稼ぎに行かされるのだ。

あたしの生まれたドナルド共和国は、あたしを始めとする他種族が共存している国。

それ故にコボルトやネコボルトといった種族は、人間達の癒やしの場をお届けする存在らしい。

「北はかつて魔王達の住処として瘴気満ちた場所だったが、近頃は空気の流れが変わったからなのか住みやすい環境になったらしい。そこで、君は癒やしをお届け出来る存在として傷付いた子を癒やして欲しいのだ」

「傷付いた子?」

「そう。行けば分かるのだ。君にはあの子が必要なのだ。行ってくれるかい?」

「はい。あたしで良ければ…」

そうバートン家の名に置いて、癒やしをお届け出来るのは、名誉のことなのだ。

「では、行ってくれるか?船の手配と必要必需品は既に揃えてある」

そう言われるまま、あたしは北へと向かうことになったのである。



(すっごい国だなぁ。今日からここに住むんだな)

色々なモノに目移りしそうになりながら、ランドリア・バートンとして第二の人生を歩むことになったあたしは、目当ての子を探しに行ったのだった。



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