番外編5 魔クルミ
色々と番外編を始めですが、気にしないで下さい。
私の名前は、魔クルミ。
そう、<その辺に落ちているクルミ>という残念な転生物として異世界に転生しちゃったんだ。
魔クルミということから、何らかの力は宿ってる筈なんだけど、その力を引き出そうにもクルミだからさ?どうやって引き出せばいいんだろう?
(ん?周りのクルミ…何か変?)
ふと、私は自分と同じクルミを見て思った。
目なんてないだろって?
なんでだろう?
なんでか見えるんだよね。クルミって目ってあったかな?
というよりも、前世で何を送ってた人生だったのか思い出せないんだけど?
前世の記憶付きって言うけど、何を送ってたのか思い出せないって変じゃない?
他のその辺の何かは覚えてる人もいるみたいだけどね。
って話は逸れたけどさ?
クルミって…赤とか青とか緑に黄って色合いしてたっけ?
そういう私は…アレ!?
青色のクルミ!?
そうか…!コレが魔クルミってヤツなんだ。多分。
だけどさ?青色のクルミって何に使うんだろう。
色合いからして絶対に不味いと思うんだ。
ピコン!
ん?何かゲームの効果音みたいな音が鳴ったよ?
(えっ!?ステータス!?えっと…何なに?)
名前:魔クルミ
性別:無性
年齢:0歳
色:青
味:甘い
HP:1
MP:10
攻撃力:0
魔法力:0
防御力:10
敏捷性:0
前世の死因:不詳
(そっか。私って味は甘いんだ。へぇー…そうなんだ。って色々と可笑しいんだけど?)
前世の死因って不詳なんだ。
だから分からなかったんだ。
とりあえず、魔クルミとして言葉を発することが出来たらいいんだけど、色々と可笑しなクルミなので、どうか、今は平穏に過ごせるといいなぁ…。