ギルド員のざわめき
「やっぱりエルちゃんと兄ちゃんはいいとこの貴族だな」
「だろうな。見た時からお忍びの貴族とは分かっていたけれど、思っていたよりも上流そうだな」
「だな。イザーク様やクリスは誰にでもあんなだから微妙だったけれど、後から現れた兄ちゃんを見る限りなぁ」
「今回の件で通話を貰った時も、報酬は私が何とかするって言ってさ」
「あの頃に薬を調達できたこともなぁ」
「貴族のことはよく分からないけど、イザーク様は侯爵家だよな?」
「あぁ。クリスの敬称から考えると、後から現れた兄ちゃんもそうだろうな。王子は金髪らしいし…」
「イザーク様がゲルンだから、あの兄ちゃんはガロンかハルンか…」
「ハルンの息子はやらかして、実質追放だろ」
「……。これ以上は止めておこう。俺たちの情報を纏めると、エルちゃんと兄ちゃんに予想がついちまう」
「だな。シスコン兄ちゃんと、鈍くさいエルちゃんのままでいいな」
「…鈍くさいといえば、あんなんで令嬢としてやっていけるのか…?」
「兄ちゃんはいけそうだよな」
「エルちゃんはドレスの裾踏んで転んでそうだよな?」
「あぁ…。簡単に想像できるな…」
「不安だ…」
「ノーラちゃんが凄いしっかりしているから、何とかしてくれていると信じようぜ…」




