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94/119

94.



 俺は影の触手を伸ばし……。

 次郎に追尾させる。


「っと」


 次郎は触手を……避ける動きを見せた。

 やはりそうだ。


 もしも強い力、そして武芸の心得があるなら、棍棒で触手をはらうことができるだろう。

 

 だが、攻撃をしなかった。

 いいや、ちがう……。


 攻撃ができないんだ。

 そうか……それがやつの神器じんぎの能力……!


 俺は攻撃じゃ無くて触手による捕縛を試みる。

 殺気を出さず……。


 ただやつを捕まえることに集中する。

 上下から触手を伸ばし、やつの体をキツく縛る。


「あれま、気づいたようだねヒカゲくん」


 捕まったって言うのに、なお余裕の表情の次郎。


「そのとおり、おれの神器じんぎは、攻撃できない代わりに、一切の攻撃を受け付けない能力を持ってる」

「!」


 こいつ……なぜ自ら手の内をバラすようなことを?


「ま、ようするに防御特化なんだわな、これ」


 ……何が狙いだ。

 ありえない、だってこの力は……。


「そう、この力は一発ネタだ。タネさえ割れれば対処できる。そう……だからおまえはこう考える。なぜその力をバラすのかって?」


 にぃい……と次郎が笑う。


「正解は準備が整ったからだよ」


 振り返ると、そこには。

 白い強烈な光を発する、騎士が突如として現れた。


「あと頼んだぜ、竜一」

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