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85/119

85.


 次郎は、身代人形リバース・ドールが破壊されたのを感じ取った。

 

「やれやれ……」


 次郎達、聖騎士達は奈落の森(アビス・ウッド)の外に待機していた。


「次郎、どうだ? 偵察の方は」


 身代人形リバース・ドール、魔道具の一つだ。

 意識と姿を投影し、もう一人の自分を作る。


 操作方法はオートとマニュアルがあり、次郎は自分で身代人形リバース・ドールを使って、ヒカゲと話し合いをしていたのだ。


「向こうさん、提案には載ってこなかったよ。女保護するって言ってもね。慎重派だね、どうにも」


 次郎も向こうが載ってくる確立は低いと思っていた。

 だから、交渉が決裂しても特に落胆はしていなかった。


 一方、竜一は眉根を寄せる。

 どうにも地雷を踏んでしまったようだ。

「提案……? なんだそれは。油断させて殺す作戦だろう? 黒獣も、周りの女どもも」


 そう……竜一はひかげが予想したとおり、女を守る気はさらさら無かったのである。

 一方次郎はというと。


「黒獣はともかく、女は関係ないだろ。黒獣に脅されて仕方なく一緒に居るのかも知れないしよ」

「そんなわけがないだろう! 人外は悪、それに与する存在も悪! たとえ人間だろうとな!」


 竜一が声を荒らげると周りに衝撃波が走る。

 聖騎士達が立っていられなくなるほどだ。


 だが次郎はひょうひょうとした態度のまま言う。


「ま、落ち着け。黒獣を討伐するのが主の望みだ。人間はおまけみたいなもんだし、なにより黒獣を殺せば、女どものなかに戦えるやつはいない。いずれにしろ黒獣を優先するべきだ」

「…………」


 スッ……と怒気をおさめる竜一。


「黒獣を倒す算段はついたんだな?」

「さぁねえ、相手はかなり強いからな」

「貴様……」

「ま、そうカリカリすんな。焦らずやろうや、獣狩りをな」

【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『最強【結界師】の気ままな新婚旅行〜弱すぎる味方に最強結界を施してたのに、自分が強くなったと勘違いした勇者に追放された。効果が永続じゃないと気づいても遅い、俺を溺愛してくれる幼馴染と旅してる』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n0188ig/


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