77.
黒獣を織影で作り、雄叫びをあげることで、聖騎士どもをびびらせる。
「……ヴァイパー、どうだ?」
俺の式神ヴァイパーには、他の式神たちのコントロールを任せている。
奈落の森には無数の、影で作られた式神が存在し、それらを操らせているのだ。
『雑魚騎士は今ので意気消沈してしまったようです。ただ……』
「神器持ちの、8人は別か」
『はい、それと神器使いの側にいる聖騎士達は、今の【叫び】の影響を受けてないようです』
……やはり、最も厄介なのは、神器を持っているやつらか。
「どれくらい今ので減らせたか?」
『甘く見積もって……4割くらいでしょうか』
あと600人……か。
まあ、上出来だ。
「……次の策に映るぞ」
『承知です。しかし……真正面から挑めばよいのではないですか?』
「……馬鹿言うな。殺しちまうだろ」
『なるほど、本気になれば皆殺しも容易いですが、今回は殺さないという縛りがありますゆえ、クエスト達成の難易度があがるわけですね』
そいうことだ。
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『最強壁役が実は世界最強の剣士だった件〜味方のダメージを全て肩代わりしてたのに、無知な勇者に「壁役は不要」と追い出された俺、剣士に転職し大成する。勇者パーティは優秀な盾を失い崩壊する』
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