76.
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ヴァイパーに補助をまかせ、俺は聖騎士どもの相手をする。
相手は殺さないっていう縛りがあるにしても、敵はこっちを殺す気できている。
そんな相手に真正面からぶつかれば、必ず死傷者が出るだろうし、最悪こっちにも被害が出る。
ならばどうするか?
答えは……びびらせる。
俺は暗殺者だ。
真正面から敵と戦って勝つ存在では無い。
どんな手段を使っても、確実に、相手に致命的なダメージを与える。
そして与えるダメージは、自らがコントロールできて当然。
今回は、肉体では無く、精神的にダメージを与える。
「【織影】」
俺の使うスキル、影呪法には10の型が存在する。
そのなかのひとつ、織影。
これは影を粘土のようにこねて、好きな物を作り上げるスキルだ。
俺は織影で、巨大な……。
そう、超巨大な黒獣を作り出す。
「ひぃいい!」「な、なんだあれは……!?」「あ、あれが黒獣かぁ……!」
影で作った式神の耳を通して、聖騎士達の声が伝わってくる。
ほどよくびびっているようだ。
これだけでかければ、周囲一帯にいる聖騎士達の目にとまるだろう。
さらに俺は影を操る。
作り上げた超巨大黒獣は、すぅう……と息を吸い込むと。
「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
空気を、そして森の木々を揺らすほどの、咆哮。
それは突風を産み、辺り一帯にいる聖騎士達に確実に届く。
もちろんこの作戦はサクヤには伝えてある。
ミファと協力し、村の皆には被害が出ないよう、結界を張ってもらっているのだ。
俺がやったのは、ようははったりだ。
相手をびびらせ、正常な判断をさせない。
その隙を……かる。
卑怯? 卑劣?
だからどうした?
俺は暗殺者だ。
正々堂々、卑怯な手を使わせてもらおう。
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『最強壁役が実は世界最強の剣士だった件〜味方のダメージを全て肩代わりしてたのに、無知な勇者に「壁役は不要」と追い出された俺、剣士に転職し大成する。勇者パーティは優秀な盾を失い崩壊する』
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