表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/119

73.



 ヒカゲが決意を固める一方その頃。

 天導教会てんどうきょうかいの聖騎士、竜一は、仲間を率いて奈落の森(アビス・ウッド)にきていた。


「竜一、配置終わったぜ」

「次郎。ごくろうさま」


 竜一と呼ばれた男は、聖騎士最強の称号を持つ。

 13人いる聖騎士たちのなかで、彼が最も強く……。


「よし、全員に伝えるんだ。森の人間はひとりのこらず殺せと」


 そしてもっとも、天導の教えに忠実であった。


「いいのかい? 奈落の森(アビス・ウッド)には黒獣以外の、普通の人間もいるっていうぜ? 竜一」

「殺していい。黒獣に与してる時点で、それはもう神の教えに背いているといい」


 竜一たち天導の聖騎士達は、神の教えに忠実に動く。

 彼らは神、そしてその被造物である人間のみを守る。


 それ以外はどうでもいいし、むしろこの世に居てはいけない、エラーだと思っている。


「竜一を含めた8人に、通常の騎士たちが992。合計で1000の軍勢。相手はたった数十人……か。正直あんまり気が進まないね、弱い物いじめみたいでさ」


 肩をすくめる次郎。

 竜一は彼を殺さなかった。


 なぜなら。


「それでもやるんだろ?」

「ご命令とあらば」


 竜一にとって次郎は幼なじみでもある。

 だから、殺さなかったのだ。


「よし、全軍……突撃! 黒獣を、討伐せよ!」


 1000の軍勢が、森のなかへと進んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ