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115/119

115.



 黒獣と合体して、新しい姿を手に入れた俺。

 竜一との最後の戦いに挑んでいた。



「グラァアアアアアアアアアアアアア!」



 黒いケモノのように叫ぶと、竜一が特攻してくる。

 地面をえぐりながらの、超高速のチャージ。



 しかし……。

 ガキィイイイイイイイイイン!



「ぐ、ぐぎゃ!?」

「あんだありゃ……! 竜一が、途中で止まってる!?」



 次郎が驚いている。

 そりゃそうだ、俺もまた驚いてるのだから。



 俺にぶつかる直前、竜一の動きが止まる。

 それはなにか、見えないものに行く手を阻まれてるように見えた。



 俺は唐突に理解した。

 俺の身に纏っている、白い衣の効果であると。



「障壁? いや……そんなちゃちなもんじゃあねえな!」

「そう……これが新しい俺の力か」



 竜一が一度下がって、再び突撃してくる。

 だがさっきと一緒だ、見えない何かに阻まれている。



「いったいなにが……?」

「答えは、俺のみに纏ってるこの衣装にある」

「なに……? なっ!? 衣が……変形してるだと!?」



 そう、俺の纏っている白い外套が、変形してた。

 マントは粘土のようにのび、先端はまるで黒獣の口のように開かれている。



「マントが……変形してるのか!」

「そのとおり。俺はどうやら、黒獣を纏っているようだ」

「黒獣を身に付けているだって!?」



 俺の内側にいた黒獣を、外に呼び出し、そのうえで俺は身に纏っているのである。

 影の体をしている黒獣を、まとうことで、こいつを影のように変形させることができるようだ。



 そしてこの黒獣は、全てを食らうらしい。

 文字通り全てだ。


 

 黒獣は、竜一の攻撃が持つ【威力】を食らっているのである。

 勢いといえばいいか。



「黒獣は何でも食らう……だから、相手の攻撃の威力すら食らうのか……は、反則過ぎるだろ」

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