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105/119

105.



《ヒカゲside》


 くそ、急に竜一の力が増幅した。

 なんだあれは……?


 たとえるなら、魔神。

 あいつらと同じプレッシャーを感じる。


「グラァアアアアアアアアアアアアアア!」


 獣のように荒々しい雄たけびを上げながら、勢いよく、竜一が突っ込んでくる。

 俺は影の触手を作り、奴を捕縛しようと試みる。


「ガァアアアアアアアアアアアア!」

「! こいつ……力で無理やり引きちぎりやがった!」


 なんてことだ。

 闘気オーラで強化した影の触手で、やつを止められない!


 縛り付けて動けなくしようとしたのだが、そんなのお構いなしといったかんじで、イノシシのように猛進してきた。

 結果、触手は引きちぎられて、そのままの勢いで体当たりを食らう。


「がはっ!!!!!」


 俺は影の鎧をまとっており、大型動物に襲われようが、魔族による攻撃を受けようが、ノーダメにできる。

 それくらいの防御力がある鎧を……。


 やつは、突進することでぶちやぶってきたやがった。

 俺は後ろに吹っ飛ばされながら、地面に転がる。


「げほっ! がはっ!」


 口からは血が漏れる。

 おそらく……内臓をやってるだろう。ろっ骨が折れたのか、呼吸するたびに息が苦しくなる。


『ご主人様!』


 ヴァイパーが心配してくる。だが、大丈夫だ。

 彼女には結界の維持を任せている。


 俺と竜一の戦いを、邪魔させないための結界だ。

 彼女が加勢しようとしてくるが、俺は手で制する。


 これは俺の仕事なのだ。


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