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【完結】影使いの最強暗殺者〜勇者パーティを追放されたあと、人里離れた森で魔物狩りしてたら、なぜか村人達の守り神になっていた〜  作者: 茨木野
3章

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104.



《シュナイダーSide》


 竜一が謎の力を手に入れた。

 その様子を、魔神シュナイダーが見ていた。


「ふふ……どうやらあの騎士は、魔の力を手に入れたようです」

「おい貴様」


 シュナイダーの首筋に、何かが当てられる。

 鋭い竜の爪だ。


 シュナイダーは微笑みながら、前を見ながら言う。


「ベルナージュ、ひさしぶりですね」


 ヒカゲの仲間にして魔神、ベルナージュ。

 かつてシュナイダーとは仲間同士だった。


「村の守りはいいのですか?」

「聖騎士どもはヒカゲが相手しているのだ。村にはこない。……今は、おまえをほっとくほうが厄介だ」

「それはそれは。しかし大丈夫ですよ、私はヒカゲ様の味方ですから」


 ……しばしの沈黙があった。

 だが、ベルナージュは爪を離す。


 嘘は言っていないのだ。

 シュナイダーにとって、ヒカゲは大事な実験材料。


 敵対することはない。……利用はするが。


「あの騎士を黒く染めた力は、なんなのだ? 神の力などといっていたが」

「ああ、あれですか。別に神の力じゃあないですよ」

「なに? どういうことなのだ?」

「簡単です。あの力は、私が付与したのです」


 そう言って、魔神シュナイダーは懐から、一枚の呪符を取り出す。


「狂化の呪符。これを貼り付けた相手は、一時的に魔神の力を手に入れます。ま、もっとも理性を失った化け物となりますので」

「狂化……魔神の力なんて与えて、何がしたい? 味方とかほざいていなかったのか?」

「味方ですよ。私は」


 シュナイダーは微笑む。

 ベルナージュは困惑していた。何がしたいのかわからないのだろう。


「見ていればわかります。私はね、彼の……ヒカゲ様の進化を見届けたいのですよ。竜一はそのための踏み台に過ぎません」 

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