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103/119

103.



 なんだ……?

 竜一の体が黒く染まりだしたぞ。


 嫌な予感がする……。

 俺は暗殺者だ、今までたくさんの的と相対してきた。


 そして、無理な戦いは決してしてこなかった。

 暗殺者とは、必ず殺す職業だ。


 無理な戦いは決死してしない。

 引くときは引く。


 そのときの判断基準は、言語化できない。

 ただ生存本能に任せる。こいつに戦えば死ぬ、こいつならやれると。


 ……その本能がささやいてる。

 目の前で、黒く染まっているこいつは……。


 今、とてつもなくヤバい存在になりかけていると。


「っ! くそ!」


 俺は手遅れになるまえに、攻撃をしかけようとする。

 転移、からの後ろからの攻撃。


 だが……俺の攻撃が通ることはなかった。

 ……気づいたら、俺は地面に倒れていた。


「がはっ!?」


 なんだ!? なにが……がはっ!


「ご主人様!?」


 影からヴァイパーのやつが出て、治癒魔法をかけてくれる。

 死ぬところだった……本当にやばかった。


「グルラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


 竜一が黒く染まった鎧をみにまとい、ケモノのような雄叫びをあげている……。

 その姿はまさしく、狂戦士。

 ……やばい、そう、俺のなかの生存本能がささやいていた。

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