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Soul Keeper(s)  作者: HalTo


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6話 女と叫には毒がある

初めまして、HalToと申します。

過去に投稿した13話~14話を再編したものになります。

よろしくお願いします。

キンコンカン、と4時限目終了の合図が鳴る。

「ふー!飯だ!!買いに行くぞ!!1日100食限定!焼きそばコロッケパン!!」

売店へと走る喪介。

教室を出て右に曲がり、渡り廊下を渡ってすぐの角を曲がると売店だ。

「クソ……、混んでやがる。でも買ってやる!!」

およそ3分後

「おっしゃー!ラス1取った!!」

乱戦の末、喪介の手には例のパンがあった。

その時、

「うう……、嘘だろ……嫌だ!!」

1人の男子生徒が声を荒らげている。

「な、なあ君!ど、どうか……!どうか!そのパンを譲ってくれないか!?」

彼は喪介に近づくと縋るようにこう言った。

喪介はこの状況に土曜日の忌まわしい記憶がフラッシュバックした。

「あ、ああ……。」

少し躊躇して、彼に渡した。

「あ、ありがとう!ありがとうございます!!!この恩はいつか!!!」

彼はどこかへ走り去って行った。

直後、喪介は思った。

(妙だな……、パンを手にすることができなかったにしては怯えていたような……。)

「ここは試しに……。」

喪介の背後からミタマが出てきた。

「頼む、『モナ・リヒト』彼を追跡してくれ!」

軽くうなずくと追跡を始めた。

パンを譲った彼は真っ直ぐ屋上へと向かっていた。

その光景は喪介の脳内へと流れ込む。

(屋上で食べるのか……?または一体何が……。)

「はぁ……はぁ……。間に合った。」

屋上の扉を開ける。

「ご注文の品、持ってまいりました!!」

彼は何者かにパンを差し出した。

『モナ・リヒト』は屋上の入り口で静かに様子を見ている。

「あら、やるじゃない。どれど……。」

相手はパンを受け取ろうとすると動きが止まった。

「あなた、パンが少し潰れてるじゃない……。50点ね。」

「そ、そんな!!でも約束通りパンは持って来た!!許してくれ!!」

相手は彼を蹴飛ばすと言った。

持って来た(・・・・・)??許してくれ(・・・・・)???持って来ました、(・・・・・・・・)許してください(・・・・・・・)でしょ!!!!誰に向かってそんな口きいてんのよ!!それにこんなもの、食べれる訳ないじゃない。」

「フフッ、残念。それに……頼んだのは2つよ?もうお忘れで?」

相手は2人のようだ。

怒っている方が彼の頭を踏みつける。

「はぁー、総合で30点ね……。」

「フフッ、ゆず……天罰(・・)、確定ね。」

「ええ。」

2人の背後に女の子型の球体関節人形のようなミタマが2体現れる。

色合いは白と黒で、大きさは2mほどだ。

(相手は……馬場姉妹!?何故……?)

白いミタマは何か半透明の物を黒いミタマへと渡し、黒いミタマはそれの一部をちぎって飲み込んだ。

次の瞬間、誰が触れるでもなく彼の四肢があらぬ方向に曲がっていった。

「うぎゃあああああああああああ!!!痛い!!!あああ!!!!!」

「うるさいわね!!」

またも蹴る譲美。

黒いミタマは半透明の物を彼の体へと収めていく。

(やばいぞ……この間のも……きっと……。)

動揺してしまい、喪介もとい『モナ・リヒト』はガタ、と音を立ててしまった。

「ん?誰かいるの?」

繁美が屋上入り口の方を向いて問う。

(マズい!!!しかも相手はミタマ使い……とりあえず撤退だ……。)

『モナ・リヒト』は喪介の元へ戻った。




放課後

喪介は九条と集まって話し合っていた。

「マズいぞ九条!!またあの事件みたいなことが俺の目の前で!」

「何だと?詳しく。」

すると、喪介は今日起こったことをありのまま、話した。

「そういえば……どうして今日のやつは死ななかったんだろう……。」

喪介は素朴な疑問をぶつける。

「2つの事件には共通点がある。並んでいたのが限定ものの商品の行列だったことだ。」

「そして1人は入手できなかった(・・・・・・・・)……また1人は入手できた(・・・・・)この違いじゃないか?」

九条が理論立てて説明する。

「なるほど……ということはあの姉妹は対象に無理のある命令(・・)を課し、失敗(・・)またはそれに準ずる状態になったときに相手に危害を加える能力?」

喪介は問う。

「うーん、今ある情報だと……な。」

九条は言う。

「あ…!」

喪介が何かを思い出した。

「何だ?」

「次のターゲット……分かったかもしれない……!」

喪介は唾を飲む。

「次は……きっと茉由だ。」

「何だと……しかも能力の対処法もわからないと来た……!!」

九条は近くの壁を叩く。

喪介は駆けだす。



「茉由!!!」

「……なに?急に。」

息を切らす喪介に驚く。

「……とりあえず……異変は……。」

『フェケッ!』

その時、茉由の肩にパペットのようなものが見えた。

「お前……!!」

喪介はミタマを出し、殴ろうとする。

が、すぐさま見えなくなっていた。

(何だ……気のせいか……。)

「何よ。」

「……いや、なんでもない。」

その日はそれ(・・)が見えることはなかった。




さらに翌日

茉由の肩にはハッキリとそれ(・・)が見えるようになっていた。

喪介はミタマを出し、殴りつける。

が、全く手ごたえがない。

「な、なんで!?」

(マズいな…完全に憑いてやがる…。)

「な~んか肩が痛いのよね~。」

「……そ、そう。気をつけろよ。」

喪介は分かりやすく動揺する。

「なに~?」

(どうする……。)

7話(旧15話)に続きます。

感想など楽しみにしてます。

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