26話 縁と月非
初めまして、HalToと申します。
26話です。
よろしくお願いします。
「なッ、何ィ!?」
ゴーレムの手が翔太の攻撃した手を飲み込んでいく。
「君の『運命』の能力は時間と空間に干渉することができる。秀昭さんは1つの感覚の干渉のみが使えた…そして君は早乙女さんの話によると全感覚及び自分が起こした事象を未来に送ることがノーリスクでできるみたいですね。」
増岡は続ける。
「ですが、能力発動のトリガーは鉄扇。これならどうしますか?」
鉄扇はゴーレムの腕の中に既に取り込まれている。
「先生、少し間違えてます!答えは…。」
その時、翔太が姿を消した。
「なに…?」
「何かを閉じる動きをすればしばらくの間その感覚の能力を自由に行使できる…が正解です。」
翔太は増岡の背後に居た。
そして翔太が鉄扇を閉じるとゴーレムが粉々に砕け散った。
「斬撃を未来に送ったということですか…。ここでおしまいです。」
増岡は言う。
「はぁ…霊力の潜伏…きついですね。」
翔太がバテながら言う。
「ですがさすがは七剣使い、扱いがうまいですね。…では。」
増岡は喪介の方を見た。
「…あぁ、やっとか。」
喪介は言う。
「その通りです。ではよー…。」
「待ってくれ、始める前に聞きたいことがある。」
喪介が増岡の開始の合図を遮る。
「何でしょう?」
「何で俺をわざわざ最後にした?」
喪介は問う。
「それは…答えは一つです。君はとてつもない霊力を持っていると早乙女さんから聞きました。戦うなら最後かと思って。」
増岡は答える。
「なるほど、わかった。」
「では始めますよ、よーい!はじめ!」
増岡は近くにあった車と木を斬った。
「!?」
「手加減はしません、かりそめの生命人形・機飛竜、木人!!」
斬ったものが大きな滑空翼を持った銀色の竜と人の顔が付いた巨木になった。
「『モナ・リヒト』!!」
竜は火を噴き、喪介を切り裂かんとして迫りくる。
それを『モナ・リヒト』が抑えた。
「木人、捕まえてください。」
ツリーフォークは根と蔦で喪介を捕えようとする。
「なっ、あぶねぇ!!」
(今日は月に頼れない…どうする。)
喪介は必死に避ける。
「廻君、君の実力はこんなものじゃないはずです。」
増岡が言う。
「廻…防戦一方だが大丈夫か?いつもの月の力も使えないみたいだし…。」
九条がそう呟く。
「九条、そういや廻の能力ってなんだ?」
翔太が訊く。
「あぁ、少しややこしいんだが…端的に言えば月そのものの能力。」
九条が答えた。
「やっぱ霊力で戦うしかないか…。」
喪介は避けるのをやめた。
27話に続きます。




