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28話

「よしっ!いっちょ上がりぃ!」

「うん、結構狩れたな」


 あれから、今現在イベント最終日まで日中はカツと共に魔物狩りを行っていた。

 海辺や森の魔物狩りでそれなりのコインが溜まったから、光魔法のスキルスクロールや冒険時に役に立ちそうな小道具や料理器具、練習用にと多めに数十本分の鉄の棒を買った。

 水中だと火魔法が明かりとして役に立たないから、金銭面に余裕があるうちに光魔法を覚えた。


「なぁ、ハル。イベント終了時間って何時だっけ」

「たしか、お昼の合図の花火で終了だったかな」

「そうか…、時間的に後1,2時間くらいか」

「なら、また溜まったコイン消化したいし終わりにしないか?レイラとオクも何か買いたいものはあるか?」

「特には思いつかないけど、最後に街を見て回りたいかな。ね、セキ、オク」

「ぎゃう」


 レイラの頭に乗っている赤い古竜のセキと肩にいるオクも同意するかのように鳴いたり合図を出している。

 パートナーたちは短い期間で仲良くなったみたいだ。仲良しでよし。

 

「そうだな、戻るか」


 俺たちはまず今まで拠点にしていたヒノキの宿に行った。


「あ、ヤナギさんいたよ!」

「あら、皆様どうかしましたか?」

「俺たち今日のお昼には元の場所へ帰るのでその挨拶に来ました」

「そうですか、今度は私たちの元居る街で営業してますのでいつか来てくださいね」

「絶対行くぜ!な、セキ!」

「ぎゃう!」

「うん、絶対行く!温泉すごくよかったから!」

「またのご来店をお待ちしております」


 レイラが女将のヤナギさんが見えなくなる辺りまで手を振っていた。


「いつか絶対に行こうねハル!」

「そうだな」


 俺もまたあの宿には泊まりたいからヒノキの宿のある街に訪れるときが楽しみだ。



「レイラとオクなにか欲しいものあるか?」

「特にないかなぁ…、ん、オクどうしたの?ふむふむ」

「どうした欲しいものでもあったか?」

「うん、釣り竿がほしいって」

「釣り竿…?釣りがしたいのか?」


 足で丸を作っている。

 しかし、釣りをするより泳いで捕まえた方が速いような気もするんだけどな、タコだし。


「なんで釣り竿がほしいんだ?泳いで捕まえた方が早いのじゃないか?」

「んーと、ご主人が釣りをしているところを見てて自分もやってみたくなったんだって」


 興味が沸いただけか。


「そういうことか。なら買うか、ほかにあるか?」

「ないみたいだよ」

「分かった」


 買うものは買ったら、適当にぶらぶらとするか。

 後、カツたちがいつの間にか見当たらないな…、かなり後ろの方にいるが屋台で食べ物を注文しまくってるからほっといていいか。


 雑貨屋で釣り竿を買うついでに、目に付いたナイフやら糸、布なども衝動買いした。


「オクこれでいいか?」


 足をぐねぐねしている。これはOKの合図でいいのだろうか、いまは邪魔になるからオクに一言言ってからインベントリにしまった。

 

「後は、カツと合流して時間潰すか」

「そうね、私何か食べたいわ」

「ああ、色々食べよう」


 合流するまでに美味しそうな屋台を寄っては食べを繰り返したため遅くなってしまった。


「よ、カツ」

「ほっお、ファル」

「食べ物食うか喋るかにしろ」

「…もぐもぐ」

「食う方をとるのか」

 こくり。


 カツは目の前にある屋台の焼き鳥みたいな料理を食べるのに一生懸命みたいだから、俺たちも何か食べるか。


「む、この飲み物美味いな」

「ハル、何飲んでるの?」

「あそこの屋台で売ってたやつ、グプーの実のジュースだけど味はブドウだな。一口飲むか?」

「じゃあ、一口。…ん~!甘酸っぱくて美味しい!ちゅ~」

「おい、飲み過ぎるな。飲みたいなら注文してこい」

「ごくん、そうだね。注文してくる!」


 ごくごく、半分以上飲まれてるなこれ。俺ももう一回注文してこようかな。

 もう1つジュースを貰おうかと思った瞬間、お昼の花火が鳴ると同時に視界に3分後に強制転移するという表示が出た。

 近くに食べ物を食べていたカツの方もお知らせが来ていたみたいで、急いで手に持っている食べ物を食べていた。

 時間まで待っていると一瞬にしてイベント開始時と同じ空中にいた。ちなみにレイラは1分以内で飲み物を飲み干したみたいだ。味わって飲めなくてどんまいだ。


 運営が現れて、ランキング上位者の発表をしていた。

 俺が気になったトレジャーの獲得1位は10個みたいだ。隠されてた数は1000個で1割程度しか発見されてないということだ。見つかってないのか探す人が少なかったのかどっちなんだろうな。

 メダル総合獲得枚数の1位は約8千枚だそうだ。そのくらいあれば空間魔法のスキルスクロールも買えたんだよな、羨ましい。

 他にもコロシアムの優勝者や防衛戦の最高功績者、クエスト達成数その他諸々の発表もしていた。


 発表も終わり運営の挨拶も終わり、これで終わりかなと思ったら色々と機能が追加されるみたいだ。


『はぁ~~~~い!!プレイヤーの皆さん、元の場所に戻ろと同時に新たな機能が追加されます!!』

『まず1つ目!!少人数のギルドまたの名を【クラン】が実装されます!クランに同じ所属しているプレイヤー達はクラン専用ハウスを作ることができます!これは基本的に同じ所属クランだけが入ることがまたはクランハウスにプレイヤーホームを設定することもできます。他にもクランに入っていると良い特典もあるので後でヘルプから確認してね!』


 クランかカツが作るなら入るかな。


『2つ目!!これはまだ殆どのプレイヤーは役に立ちませんが、一度訪れたことがある街にコインを払って跳ぶことができます!』


 これは便利だな、これがあれば街にいれば好きな時に他の街に行けるのか。


『3つ目!これは機能実装とは違いますが、プレイヤーホームで買えるものが増えます!!これもあとで自分で確認してね!!以上です!!!では1分後イベント前にいた場所に転移されます!!ではでは!』


 買えるものも増えるのか、これも確認しないとな。

 後はカツがクラン作るかを戻ったら聞かないと。

 これからの事を考えていると、身体段々と透けて、視界が真っ白になった。







 

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