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26話


 レイラ達が気になったものがあるという場所まで行くとそこには沈没船があった。たしかにこれは何かがありそうな雰囲気があるな。

 一度、酸素補給のために船舶の真上あたりから海上に出て息継ぎをしてもう一度潜る。

 朽ちている船舶の付近まで近づき船舶の様子を探ると一目見て分かることは上甲板の半分以上がなくなっていて、船腹部分も所々穴が開いている。


「とりあえず、この沈没船の中を調べてみるか。俺は甲板を調べてから船の中に侵入するから、レイラとオクは船腹の空いてる場所から中に入って調べてくれ」

「わかった、気を付けてね。オク行きましょ」


 オクがぎゅぉぉ、と一鳴き?してレイラの後に続いて行った。

 1人と1匹を見送った後、甲板を調べてみる。


「帆柱だっけ2本は根元から折れていてそこから船首部までの甲板が崩れてるな」


 船首部の床は崩れているから後部の方を調べる。

 マストに使うための穴だらけの布の付いたロープや苔が全体に張り付いている大きな鎖や壊れた木箱や樽が散乱していた。


「ん?」


 木箱や樽がある場所が少し動いたように見えたため近づき、鉄の棒で1つずつ突きながら様子を覗うと数個目の壊れている木箱から人の形をした骨が飛び出してきた。


『カタカタ』

「こいつ、もしかしてスケルトンか?」


 上半身は骨で下半身は部分的にズボンであっただろう布が巻かれていて武器らしいものは持っていなかった。

 スケルトンの様子を見ていると、スケルトンが腕を真っ直ぐと俺の方に伸ばしながら突っ込んできたが、水中の中だからか物凄く動きが鈍いため軽く避けてスケルトンの肋骨付近目掛けて鉄の棒を突き立てる。

 突き立ててもダメージがないのか突き刺さったまま俺に向かって突っ込んで来ようとするため、重力魔法を駆使して甲板に思いきり叩きつける。

 叩きつけると骨が四方八方に吹き飛び動かなくなった。

 30秒ほどそのまま様子を見ていたが動く気配がなかったため近づき、スケルトンの破片に触れるとアイテム取得方法がでたため【アイテム化】を選択した。


「ドロップアイテムは【スケルトンの骨】と【しゃれこうべ】か」

「ハルー、大きな音がしたけど何かあったのー?」

「魔物がいただけだ!特に問題なかったから気にしないでくれ!」

「わかったー!」


 戦闘音が船の中にまで聞こえてしまったみたいだ。

 ドロップ品に対して特に何も思う事がなかったためすぐにインベントリにしまい、念のため残りの木箱や樽も調べるとしよう。

 残りの木箱や樽を調べたが魔物や目ぼしいものはなかった。


「甲板は特に何もなかったから船の中に入ってみるか」


 船首部の崩れている床から船の中へと侵入した。

 侵入した場所は何かの部屋のようだ。

 部屋には家具も何もなかったからすぐ近くにあるドアから出る。

 廊下は天井や所々空いている壁の穴から光が漏れていて少しうす暗い程度の明るさで明かりがなくても行動できそうだ。

 そして探索していると奥の方からレイラ達がやってきた。


「あ、ハル。何かあった?」

「いやこっちには特に何もなかった。レイラ達の方は何かあったか?」

「うーん、あったといえばあったかな?」

「曖昧な返答だな」

「うん、じゃあ付いてきて」

「分かった」


 レイラの後ろに続いて進み、オクは小さくなって俺の頭の上に乗った。

 暫く進むと階段があり、下っていきとある部屋の前にレイラは立ち止まった。


「この中にそれっぽいものはあったよ」

「そうか、なんだろうな」


 中に入るとそこには木箱やら樽が沢山あった。


「倉庫か?」

「多分そうなのかな。それでね、これが気になったもの」

「骸骨?」

「骸骨というか、骸骨の後ろにある宝箱かな」

「本当だ宝箱があるな」


 まるで宝箱の上に座り込んで寝ているようにも見える骸骨、たしかにこの宝箱の中にはなにかがありそうだ、でも…。


「甲板でスケルトンが襲ってきたみたいにこいつも襲ってくるか…?」

「どうだろう、でも今にも動き出しそうな感じだよね」

「だな、俺が行くから何かあったら頼むな」

「うん、わかった。何かあってもすぐに助けるからね!」


 オクも任せろと言わんばかりに足を動かし自己主張をしている。

 骸骨の前まで近づく、特に動く気配はないようだ。


「ふぅ、動かないみたいか」


 一安心して骸骨に触れた瞬間、頭を上げてこちらを見てきた。


「うぉっ!」

「ハル大丈夫!?」


 骸骨はこちらを向いたまま、暗くて分からなかったが首に掛かっていたペンダントをこちらに差し出してきた。


「これをどうすればいいんだ…?」

『カタカタカタカタ…』


 ペンダントを受けると哀しく笑っているようにカタカタと鳴り粉々に崩れ落ちた。

 

「大丈夫、ハル?」

「あぁ、俺は大丈夫」


 骸骨から受け取ったペンダントを眺めるが、特に変わったところはなかった。


「鑑定スキルは持ってないし、今はペンダントをインベントリにしまっておくか」


 ペンダントはしまい、宝箱を開けた。


「中身は鞭と小瓶と手袋、玉か」


 トレジャーアイテムの淡く光っている丸い玉ではなく、手に丁度収まるくらいの大きさで少し黒色のガラス玉のような玉だった。


「レイラこのガラス玉何か分かるか?」

「分からないわ、けど綺麗なガラス玉ね」


 レイラも分からないか一応オクにも分かるか聞いてみたがバッテンマークを作っていた。


「トレジャーアイテムはなかったけど、アイテムと何かのペンダントを見つけたし収穫だったな」

「そうね、この階も全部見て回ったけど。ここ以外には特になにもなかったし」

「そうか、なら一旦海上に戻るか」


 船舶から脱出した、海上に上がる途中で後ろから男性の『ありがとう』声が聞こえたと共に何かが崩れる音がしたため、船舶を見ると跡形も崩れていた。


















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