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20話

 今、椅子を作っているのはレイラだ。初めの間は俺が作成していたのだが途中からレイラもやってみたいということで交代したら思った以上にハマってしまったみたいで、こちらが話しかけても熱中しているみたいで相手にしてくれない。

 仕方がなく完成するまでの間手持ち無沙汰になったから、インベントリに入っている海鮮系の食材と街で適当に食材を買ってきて料理を作っていた。作るものは小麦粉に海鮮物や野菜、卵と水を混ぜて物を鉄板で焼いたものだ。

 

「タレはどうしようか…」


 シュウユに酸味と辛みのある調味料を適度に混ぜた物にすればいいや、木くずや不要になった木材を燃料に熱した鉄板に食材を流し入れて表面がちゃんと焼けてたら完成だ 時間が経つごとにおいしそうな匂いが漂ってきてお腹が空いてくる。


「おいしそうな匂いがする」

「もう完成したのか?」

「まだだよー、後は飾り物つけたら完成だよ」


 おいしそうな匂いで集中力が途切れてしまったみたいで休憩ついでにこちらへ来たみたいだ。食べやすい大きさに切り取りお皿に移して、タレをかけて味見をしてみる。途中から不味くさえなければいいや精神で作っていたが美味しくできてよかった。


「うん、美味しく出来てるな」

「うー、はやく頂戴」


 もう待ちきれそうになさそうなレイラにも渡して味の感想を待った。


「おいしー、タレが少し酸味が強いけど美味しいね!」


 味付けの好みが少し違っていたこと以外は好評みたいでよかった、残りも全て焼いてしまい早々に完食してしまった。


「ごちそうさま!美味しかったよハル!」

「お粗末さま、後片付けはこっちでやるから椅子の作成に取り掛かりなよ」


 食後の片づけをレイラも手伝おうとしていたが、椅子の完成をこちらも楽しみにしているからそっちを終わらせるように言って戻らせた。


「水魔法あると片づけるのも楽だな」


 鉄板が冷めたら、強めに水を出して汚れを落として乾くまで立てかけておく。水で汚れが落ちない時は綺麗な砂をつかったり洗剤みたいなもで落とす。そういえば使った水ってどこへ行ってしまうのだろうな、この真っ白な空間は不思議だ。


 やろことがなくなってきたから、家にあるパソコンから外観を変えた時のプレビューを見ながら暇をつぶす。


「外の真っ白な空間を変えるのは高いなぁ」


 庭にプール設置や家を城かする費用一千万コインよりは断然安いけど百万コインで大金だ


「家も自分で作ってもいいんだな」


 一覧を全て眺めて一番下まで見ると、パソコン移動というのがあり詳細を見るとプレイヤーホーム内のパソコンの設置されている建物から拠点内にある別の建物に移動するみたいだ。


「外観を草原か砂浜にしたいなぁ、それと湖か海を設置して生き物を放流したい」

「なら、金策しないねー。私は湖と海の両方を設置してほしいな」

「はぁ、本当に金がかかる、なんとかして金を稼ぎたいな」


 そういえば誰と会話をしているのだろうかと、パソコンから目を離して後ろを向くと、外で作業をしていたはずのレイラが後ろに立っていた。


「ここにいるということは、もう完成したのか?」

「うんしたよー、ほら!どう!」


 じゃーんという擬音が出そうな感じでテーブルに今完成したばかりの椅子2つが置かれている。椅子は殆どの部分が木材だが背もたれと座面に多分ビッグスクイレルの皮を付けてあり、笠木の両端には人魚の模したものが飾られていた。


「おー、いいじゃん。上手いのだなレイラは」

「ふふん、思った以上に面白いよ、作るのって!!」


 モノを作ったりするのが好きなのかね、少し前も獣の皮で何かを作ってることもあったし


「なら、他に作りたいものがあったら教えてくれ。必要な材料を揃えてくるからさ」

「そうねぇ、ベッドも作り直したいし後テーブルも、他にも棚も…」


 家にある殆どのモノを作ってしまいそうな勢いだな。作ってくれるのなら出費が抑えられるから大歓迎ではあるけれど。


 とりあえず木材はいつでもインベントリに入っている状態にするためと、後で木を切り倒しに行くことに決めて、プレイヤーホームを後にする。

 適当に街を散策しているとイベント開始時の運営からの説明時に見かけた大きな時計台の近くまで来ていた。


「うーん、この時計台は何なのだろうか」

「この建物はダンジョン兼図書館や博物館だよ」


 ふと、横から盗賊風の衣服を身にまとった若い男性がこちらの独り言に答えてきた。


「えっと、あなたは?」

「あぁ、僕の名前はロートさ、他のパーティが来るまで暇してたからね」


 盗賊風のプレイヤーの名前はロートで、他のパーティ仲間が来るまで暇だったらしくなんとなく俺が零した疑問に答えてくれたらしい。


「へー、ダンジョンなんですか」

「だね、あの時計台の2階からダンジョン化していてね最上階に到達すると財宝があるらしいんだよ」

「そうなんですね、でもそういった情報教えてくれてもいいんですか?」

「このぐらいの情報なら少し調べればすぐに分かることだしね」


 ここのダンジョンはあまりダンジョンらしさがあまりないらしく、一定のフロアにボスと間違った道へと進むとモンスターハウスになっている以外にはあまり魔物が沸いていないらしい。それと結構アトラクション要素が高いみたいで罠を踏んだり解除に失敗すると水で流されたり時計台の1階にある白い粉が敷き詰まれている部屋へと落とされるとのことだ。



 その後、少しの間会話をしてロートさんのパーティーが到着したみたいでそのまま別れた。


「博物館に図書館もあるのか、行ってみる?」

「うん、行ってみたい。何かよさそうなモノが見つかるかもしれないし」


 俺たちも時計台へと向かって歩き始めた。










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