17話
イベント3日目、今日は早朝から海に潜り適当に魔物を狩りしていた。昨日行った岩場だとそれなりの数の魔物が潜んでいるために丁度良い狩場だった。
何故こんなことをしたのかと言うと、昨夜、魔術ギルドと掲示板で魔力操作について調べた結果、『何の属性でもいいから魔法をいじりまくれば気が付いたら覚えてる』だ。
例としてギルドでは、同じ大きさの魔法の球を複製して、同時に球を一つ一つに様々な形に変えたり、動物や物を精密に形作る、日常的に魔法を同じ形大きさで発動をする。掲示板では、魔法の球を同時に30個以上作ったり、鍛冶や回復アイテムの生成をしていたらいつの間にか身についてた、魔法を武器として使っていた、などがあった。
情報を調べて決まった結果が、水中で火魔法は使えないため没、水魔法は俺では水中で使うことはできるが水の球を創ることができてもかなり見づらくやりにくいため没、そうなると今持っている魔法では水中で練習することができない、水中でやるなと言われてしまえばそうなのだが魔物退治、トレジャー探し、訓練ついでに日常的に魔法を発動して、休憩時間や陸地にいるときは同時発動、何かの形を作るということができないために急遽、欲しい魔法の中で一番安い無魔法を買うために狩りを行っていた。
狩りは8匹狩れば100メダル手に入るために最低でも8匹倒せばよかったのだが、異様にテンションの高いレイラがどうせだから音と重力のスキルスクロールを買う分も狩ろうと言い出したため、なんとか説得して止めようとしたのだが。
「先に今欲しいものを手に入れてから、他のやりたいことをしよ?…それと終わったら目一杯ほめて!」
と言われてしまったため、やらないという選択肢はなくなった。この狩場ならあの2体以外が出てこない限り、79匹倒せば全て手に入るメダル枚数に達するが早朝からお昼まで狩りをして12匹、昼食後に夕方までに10匹を狩った。
夜、ヒノキの宿で夕飯とった後ギルドで換金し、魔術ギルドで無魔法のスキルスクロールを購入してまた狩りに戻った。
その時に明日は夕飯の用意はしなくてもいいということもいれて。最近は屋台や、宿で食事が済んでいたためにインベントリに入っている食材もとい魔物たちが余っているために断った。
夜の海は暗く俺の目では何も見えないため、俺は海の中に入るのは諦めた。レイラはこの暗い海の中でも見えるらしいのだが今すぐに潜ってもらうのは止めてもらい、砂浜から繋がっている山林に入り海と陸地の高低差の低い場所を探した。森ではゴーレムの様な魔物や猪がいたが見つからないように進んでいき、森側からは近くまで近づいてこないと見えない小さい崖の様な場所を見つけた。
「ここなら魔物に見つからなそうで待っているにも丁度良さそうだな」
「なら、もう海の中に潜ってもいいよね?行ってくる!!」
森の中を歩くのにウンザリしていたレイラが、さっさと海の中へと行ってしまった。
「元気だなぁ、さてと俺はどうしようかな」
特にすることがないために、今いる足場をもう少し快適に使えるように水魔法で整地をすることにした。
「ただいま!ハル…。なにしてるの?」
「ん?使いやすくするために整地してた」
段差っぽくなっていた部分は全て削り、足場も隙間や大きな段差も全て水魔法で少しずつ削り、大体2畳分くらいの仮拠点を作った。本当は屋根も作りたかったのだが、崩れたり魔物が踏んで落ちてきたりしたらまずいと思い、今回は作らなかった。
そうこうしている間にレイラは倒した魔物を持ちきれなくなり、戻ってきた。
「それでレイラは何か倒せたの?」
「うん、倒せたよ。夜行性の魔物が出てきて厄介だったよ」
「へー、夜行性の魔物ね、お疲れ様。どいつ?」
「えっとね、この蛸とこの魚。魚はアイアンヘッドと殆ど強さが変わらなかったけど、蛸の方は生命力が高くて苦戦したよ」
蛸2匹に魚3匹を出してきた、蛸は足が8本あるし戦うのは面倒そうだ。
「レイラって暗い中でも普通に見えるのか?海のなかってかなり暗いし戦いづらいと思うのだけど」
「少し見づらいけどに見えるよ、それに襲ってくると音で分かるし」
「ふーん、そうなんだ、蛸1匹は朝飯用に貰ってもいいか?」
「うん、いいよー、朝ご飯楽しみにしてるね」
音魔法が影響してるのかローレライという種族に備わっているものなのか、どっちなんだろな。
特にやることがなくなったため、夕方に魔術ギルドで覚えた無魔法を発動して、同時にいくつまで出せるかをやってみた。
「うーん、3個までしか同時に発動できないな」
適当に発動しながら、その1つを形を変形させていたのだが、細長くしたり棒状にはできるのだが、星型を作ろうとすると弾けて消えてしまった。
「意外とむずかしいな、でもなんか面白いな」
初めの内は楽しくできていたのだが段々と飽きてきてしまい、魔法球を出せるだけ出してその状態で釣りをやり始めることにした。
最初は意識してないとすぐに消えてしまったが、何も考えずにボッーと海を見ながら魔法球を発動するコツが分かってきて次にレイラが戻ってくるまでは消さずにいられた。
レイラが3回目の狩りに戻ってくると、疲れたのか俺の横に座り海を眺め始めた。今回の夜の狩りだけでも合計で16匹狩ってきてくれたので凄く助かった。
「おかえり、もう今日は夜の狩りはおしまい?」
「うん、もう疲れたかたおしまいよ」
その後、特に喋ることはせず、ある程度の時間が経ちレイラが舟を漕ぎ始めたかた、適当に必要そうな荷物を置いていた場所からレイラにマント兼毛布を持ち込んで、俺の膝を枕代わりにさせて眠らせた。
俺も寄りかかりたいのだが、動くことがでないためなんとか無魔法で背中に壁を作ろうとしたのだが、何度も失敗してしまい最終的には3つの球状の無魔法で背もたれを作り、魚がかかるまで目をつむりながら休んだ。
魚がかかると竿に垂れ下がっている木の板が鳴りそれを目安に起きるということを朝日が昇るまでしていた
魚は2匹しか釣れなかったが特に食材に関しては困っていなかったため気にしない。




