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1話

物書き自体初めてでこういった話を読みたいなと思い自分で書きました


『容姿設定はこれでよろしいでしょうか?』


 真っ白な空間でどこからか聞こえてくる声に対して「はい」と答えた。


『ではVRMMO世界での3年間の生活をお楽しみください、また初めはプレイヤーホームにてチュートリアルを受けることをオススメします』


 声が聞こえると同時に世界が黒く塗りつぶされた――




 ―――『世界に召喚されます』というアナウンスと共に視界が明るくなった、見た感じ西洋風な街の中で同じ服装をした人達が出現し始めていた。多分、自分と同じプレイヤーなんだろうなと思いつつ周りを見渡す、ゲームの中だというのに風があり、風に乗って焼いたパンの匂いや、太陽の暖かさを感じることができる。

 本当に別の世界に来てしまったと思うほどで2、3分ほど感動してその場で突っ立ていた。


 とりあえず始めにやることはこのゲームに誘ってくれた親友と合流することだ、白い空間で簡単に説明を受けたことを思い出し、頭のなかでメニューと念じる。メニューの中にあるメールを選択し、事前に聞いていた友人の名前を記入し、待ち合わせ場所の目印になりそうな場所を探し、俺の周りにいる初ログインしてきただろうプレイヤー達を掻い潜りながら目に留まった大きな教会なら良い目印になるだろうと思い、大きい教会の前にいるとメールに書き込み送信した。


 仕事が終わり帰宅中に着信があり、中学時代からの親友から一緒にVRMMOゲームをやらないかと誘われて始めはやる時間があまりないから断ろうとしたが、親友曰くある決まった金曜日21時から始まり次の日の6時まで、約9時間でゲーム内時間3年間分プレイができるということで、それならいいかと思いゲームをやるための機器はどうするのかと聞いたら「お金さえ払えれればこっちが直ぐに買ってくるぞ」と言ってきたから必要な準備は全て頼んでおいた。


 親友が俺を誘ってくれた時のことを思い出しながら、あちこちへと走ったりパーティの誘いをしているプレイヤーや街人やら街の中を眺めて暇をつぶしていると、俺の名前を呼びながら近づいてくる金髪で眼が蒼色のツンツン頭の男がやってきた。


「おっすハル、お前髪の毛が茶髪になっている以外リアルと同じ見た目にしてるんだな」

「おう、見た目を変えるの途中で面倒になったからな!そういうカツも金髪になっている以外あんまり変わってないな」

「まぁな、顔を大きく変えたいとも思ってないし、身長もハルとほぼ同じくらいの170くらいで困ってないしな」

 と他愛のない会話をしつつ、フレンド登録したりしていると俺の友人ことカツが


「さてとフレンド登録もし終わったしハルはこれからどうする?俺はこれからプレイヤーホームに行ってチュートリアルを受けてくるつもりだが」

「俺もプレイヤーホームに行ってチュートリアルを受けるつもりだから一緒に行くか」

「そうか、ならゲートまで行こうぜ」


 俺もそれに同意をして歩き始めた。


「なぁハル・・・プレイヤーホームに行くためのゲートってどこにあるんだ?」

「さぁ、そこらへんにいるNPCに聞いてみるか」


 近くにいたNPCらしき髭の生えている男に声を掛けた。


「あの、すみません」

「おう、どうしたか?」

「ゲートに行きたいのですが、どこへ行けばいいか分かりますか?」

「ゲートだね、ゲートならこの通りをまっすぐに歩いていけばあるよ」

「分かりました、ありがとうございました。」


 礼を言って、男に言われた通りにまっすぐと歩いて行った。

 10分ほど歩きながら、街中の様子を見ていたがPCとNPCの違いが全く分からないほどNPCの表情や動きが豊かで本当に異世界に来てしまったかのように感じられた。

 道を歩き続けていると道が開けて大きな広場に出て、その中央には大きなアーチ状の門が存在していた。


「これかな?」

「そうだろ、正にゲートって感じだし、俺たちと同じ様な服装のやつらも沢山いるし」


 俺たちはゲート前まで着くと、ゲートから『何処へ飛びますか?』と問われたため、「プレイヤーホームに行きたい」と答えると、すぐに『認証しましたそのままお進みください』と言われたためそのままゲートへ潜った瞬間、世界が真っ白な空間に家が1つポツンと建っていた。それといつの間にかカツもいなくなっていた。

 俺は建物の中へ入るとそこは、窓あるが照明器具類が一切ないのに部屋が明るかった。

 外へ出るドア以外に部屋の奥に1つの扉がありそこに簡素なベッドが1つ設置されていた。また家具類は1つもないがPCらしき機械があった。

PCの電源を入れるとモニターの画面に文字が

『ようこそ、freedom frontier onlineへチュートリアルを受けますか?』

 と表示され、その文字のすぐ下に、はいといいえのボタンが表示されていたため躊躇わずに、はいのボタンを押した。その瞬間世界が暗転して、何処か分からない草原へと飛ばされた。


 飛ばされてから1分ほど待機していると、目の前に光っている球体が出現した。

『こんにちは、初めましてハル様。こちらはチュートリアル担当のナビです。』

『チュートリアルに関してですがどこまで受けますか?』

 ナビが淡々と聞いてきた。

「えっと、どこまでとはどのくらいあるのですか?」

『ではチュートリアルに聞けるもの全てを開示しますので聞きたいものについて示してください』

 とナビが言うとナビの真横に大きな石板が地面から生えてきた。

 えっと何々…


・ステータスについて

・戦闘について

・スキルについて

・称号について

・ギルドについて

・この世界について、またクリア条件

・プレイヤーホームについて

・プレイヤー初ログインプレゼントについて

・PKに関して


 か、それなりにあるな、下から2番目のプレイヤープレゼントについてが一番気になるな。

「簡単にでいいので全部教えてください」

『分かりました、まずステータスについてです。このゲームにはレベルといったものはございません、なのでレベルの基準としてある一定魔物を倒すことができるかである程度のレベル基準となります。さらに細かくレベル基準を知りたい場合はギルドにてお聞きください』

『HPについてですがステータスには一応表示されていますが、それは装備している防具で最も硬い部分の装甲ポイントという意味です。

 なのでHPが高くとも装甲が低い部分を攻撃されれば運が悪い場合一撃で戦闘不能になりプレイヤーホームに戻されます』

『他のステータスについてですが、MPは魔法容量、strは筋力、conは体力や免疫力、intは読解や魔法出力、dexは器用さ、足の速さです。

 またプレイヤー全員初期ステータスはHP0の他全て最低のFランクとなっております』

「これは戦闘ででしかステータスを上げることができないのですか?」


話を聞いて気になったことを聞いてみた。


『いえ、プレイヤーの行動1つ1つによってステータスは上下されます。例を挙げますと、戦闘の場合はその戦闘で行った行動例えば攻撃や回避行動をするとstrやdexが上がっていきます。ほかにも生産行動だとdexやint、走ったりするとconが上がっていきます』


なるほどちょっとした行動でも能力は上がっていくのか、なら無理して戦闘をする意味はないのか。


『次に戦闘についてですが、例外も一部ありますが基本的に、戦闘不能になり1分以内に蘇生がされなければ強制的にプレイヤールームに移動されます。また戦闘不能になるアイテムや装備はロストしませんが手持ちのお金が半分になり暫くの間ステータスが落ちますので気を付けてください』


『スキルについてですが、これは魔法や剣術といった戦闘技術はスキルを習得してなければ使えませんが、鍛冶スキルや釣りスキル、鑑定スキルといった、生産、生活系スキルは習得してなくても使うことができ、ある程度使っているとスキルを覚えることがあります、ですがスキル習得者と比べると未習得者はかなり劣化してます。またスキル習得方法についてですがこれは方法が様々あります、弟子となり習得、スキルスクロールから、自力でやら他にも色々あります』


『称号については、ある称号をもっていると優遇されたり冷遇されたりします』


『次にギルドについて、主に商人ギルド、魔術ギルド、冒険者ギルドがあります。詳しい内容は各ギルドで聞いてください』


『次にこの世界についてですが、この世界のNPCを【地上人】と呼びます。またNPCと呼ぶと怒り心象が悪くなるので気を付けてください、このゲームのクリア条件についてですがゲートにある宝玉をすべて活性化させてから*******を攻略してください』


 ん?言葉が聞き取れなかったぞ。


「すみません、何を攻略すればいいんですか?」

『*******を攻略できる資格満たしている方に以外には聞き取れません』

「はぁ、そうですか」


 よくわからないが現状では聞けない内容らしい。


『次にプレイヤーホームについてです、ここにはハル様しか入れません例え、フレンドの相手であったとしても入ることができません、もしフレンドなどを入れたい場合は家を購入しそこへ招いてください。家を購入した場合その家もプレイヤーホーム扱いになります。

 プレイヤーホームにあるPCからお金はかかりますが、家や外観を変えたり、家具を購入することができ、自力で模様替えもできます。

 またどうしてもゲームをやめたい場合はPCからログアウトをしてください、ですがその場合は今シーズン中はログインできませんのでお気をつけてください』


『次にプレイヤー初ログインプレゼントについてです』


 これが一覧のなかで一番気になっていたんだよな、何が貰えるのかね。


『プレイヤーの皆様全員に【英運の泉】にてパートナーを1体プレゼントします、プレゼントについてはいつでも受け取りにいけます。またもらえるパートナーは希望したモノ1体なんでも貰えます』


『では最後にPKに関してです。PKやMPKはできますが、PKは即レッドマークになりレッドマーク中に戦闘不能もしくは捕まると、とある場所へ1カ月間追放されます。MPKは数回通報されると同じくレッドマークになります。

 またMPKの場合がどういう状況でなったかも過去のデータを確認を行い審査されます』


『ここまでで説明は終わります、なにか不明な点はありますでしょうか?』


「英運の泉ってどこにあるのですか?」


『それについてはご自分で調べてください、街を探索しながら地上人との会話や掲示板を活用して情報を集めてください。その方がきっと楽しいですよ』


「そうですね」


 少しだけケチだなと思ってしまったけれど、街を散策しながら探した方が楽しいもんな、ゲーム内異世界をたくさん楽しみたいしな。


『これでチュートリアルは終わります。また確認したい場合はメニューのヘルプから確認してください、ゲームシステム上疑問に思ったことはGMコールしてください。では元のホームへ帰還します、引き続き世界を楽しんでいってください』


 世界が暗転してもと居たホームへと戻ってきた。













 

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